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駒沢「東京ラーメンショー」第2幕へ-復興支援ラーメンに注目

百麺×中華そば むら田×戸越らーめん えにし「杜の味噌とんこつ~海と大地の松島味噌」(写真はスペシャルトッピング全部乗せ)

百麺×中華そば むら田×戸越らーめん えにし「杜の味噌とんこつ~海と大地の松島味噌」(写真はスペシャルトッピング全部乗せ)

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 駒沢オリンピック公園中央広場(世田谷区駒沢公園1)で11月20日、日本全国のご当地ラーメンが一堂に集まる日本最大級ラーメンイベント「東京ラーメンショー2013」第2幕が始まった。

南三陸・あおぞら食堂(ラーメン凪×五福星)で店長を務めた、「ラーメン凪」の椎葉三江さん

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 「ここだけでしか食べられない」ご当地ラーメンや有名店主によるスペシャルコラボラーメン、震災復興支援ラーメンが楽しめる今年の同イベント。中でも、「東日本大震災被災地のことを今一度思い起こしてほしい」との思いが込められたラーメンにも注目が集まる。

 あおぞら食堂(ラーメン凪×五福星)が提供する「鮮魚のアラ炊き中華そば」は、宮城県南三陸町の「絆」から生まれた、あっさり系細麺の中華そば。震災直後、全国のラーメン店の協力を得て「ラーメン凪」(渋谷区)、「五福星(うーふーしん)」(仙台市)の2店が被災者への炊き出しを開始。炊き出し終了後も、形を変えた支援として「あおぞら食堂」の店名で、同町で活動を続けてきた。

 昨年12月末終了した同食堂で店長を務めた「ラーメン凪」の椎葉三江さんは、「今回はタイのアラやサンマを丸のまま使ってあの時の味を再現しているが、震災直後は各店から提供いただいたさまざまな魚のアラを使ってだしを取っていた」と当時を振り返る。

 百麺×中華そば むら田×戸越らーめん えにし「杜の味噌とんこつ~海と大地の松島味噌」は、宮城県をメーンとした食材を使ったみそラーメン。宮城県産米「ひとめぼれ」や「ミヤギシロメ大豆」を使った同県松島の女性たちによる手作りみそをベースに、「七色麩」や「むう(豆腐かまぼこ)」、鶏ひきとユズこしょうをあわせた「ずんだ」など色とりどりの地元名産をトッピング。追加料金で「笹かま」(200円)、「牛タン」(300円)なども選べる。

 「松島のお母さんたちが作ったみそは塩分控えめで柔らかく素朴な味が特徴。カボチャを練り込んだ『お豆腐かまぼこ』なども珍しく、今回は女性客の方に人気を頂いているようだ」と、「戸越らーめんえにし」店主の角田匡さん。

 被災者に寄り添い、地元の人たちが復興にかける姿を今日まで見てきた両ラーメン。「まずはこの中華そばを一人でも多くの皆さんに知ってもらえたらうれしい。そして興味を持ったら、ぜひ現地へ足を運んでほしい」(椎葉さん)、「ようやく宮城もラーメンを含め、いろいろなことを楽しめる環境になってきたと思う。宮城も元気になったことをこのラーメンで伝えたい」(角田さん)。

 開催時間は10時~21時(最終日は17時まで)。11月24日まで。雨天決行。入場無料。期間中のラーメン販売は全てチケット制で、1杯800円。

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