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自由が丘にインテリア雑貨「ダルトン」旗艦店 「インテリアとしての本」提案

石を基調に大きなアーチ窓を取り入れた「DULTON JIYUGAOKA」ファサード

石を基調に大きなアーチ窓を取り入れた「DULTON JIYUGAOKA」ファサード

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 自由が丘北口に4月8日、インテリア雑貨ブランド「DULTON(ダルトン)」の大型旗艦店「DULTON JIYUGAOKA」(目黒区緑が丘2、TEL 03-6421-4875)がオープンした。

壁面を使った本棚が広がる「HUE BOOKS」中2階部分(写真)

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 1988年創業のダルトン(静岡県静岡市)はインテリア雑貨の卸売業をメーンに、「DULTON JIN-NAN」(渋谷区)など東京・大阪に直営店6店舗を展開。2014年に出版取次最大手の日本出版販売(千代田区)グループ傘下に入ったことから、これまでの商品群と空間づくりのノウハウを投入して「本と雑貨」を組み合わせた初の大型旗艦店として同店を出店した。

 場所は自由が丘グリーンロード沿いの路面。石を基調に正面ファサードには大きなアーチ窓を取り入れた地上4階建てで、売り場面積は330平方メートル。「フリースタンディングな場所に自分たちの世界を表現した城を出したかった」(佐藤弘志社長)といい、ビル1棟を新築した。1階・中2階・2階・3階・屋上の計5フロアで構成する。

 1階・中2階「HUE BOOKS(ヒュー・ブックス)」は、「本の新しい価値」「本の可能性の追求」をテーマに、個性的な内容やビジュアルにこだわってセレクトした雑誌・書籍を常時約5000冊そろえる。

 店内奥の壁面を使った高さ約8メートルの本棚には、主に英語圏から直輸入したアンティークブックやコーヒーテーブルブックなどの古書をラインアップ。新刊の和洋書も一部取り扱う。併せて、販売する植物やガラス製ベースなどの雑貨と本を組み合わせて「装飾」としてディスプレーするコーナーや、書店で人気を集めているという同ブランドオリジナルのリーディンググラス(老眼鏡=1,143円~)も展開する。

 2階は家具を中心としたブランド定番のオリジナルアイテムを取り扱う。キャビネットやシェルフなどのスチール家具、ソファ、アパレルのほか、スチール製フックやブラケット(1,000 円前後~)などを集めたハードウエアコーナーも設けた。

 3階は、ブランド定番の小型キッチンスケール(2,700円)、ウォールクロック(3,300円)、グラスジャー(1,000円前後~)、プラスチック製トラッシュカン(3,715円~)などキッチンウエアやハウスウエアを中心としたオリジナルアイテムをそろえる(以上、税別)。屋上では各種植物やガーデン雑貨などを販売する。

 3階の一角には「THE GROCER’S STAND(ザ・グロサー・スタンド)」を設け、スタンディングスタイルでドリンクを提供する。メニューはブラックコーヒー(360円)、カフェラテ(380円)、常時11種類の輸入ボトルビール(400円~700円)、各種ソフトドリンクのほか、ナッツやドライフルーツなどのスナックも量り売り(1グラム=5円、60グラムから販売)する。購入客は同フロアバルコニーや屋上を利用できる。

 メーンターゲットは「上質なものが分かる年齢」と考える30代~40代の男女。佐藤弘志社長は「全体を通じて、『インテリアとしての本』を見せていくという考え方。『こんな場所があなたのお部屋にあってもいいですよね』と感性に訴えていきたい。その流れの中で『この本が欲しい』と手に取ってもらいたい」と話す。

 新しいエッセンスを加えた書籍販売スタイルを導入することで「一般書店では埋没してしまいそうなニッチな本が、この店では日本一売れていると言われるような形が今後出せることができれば、当店のオルタナティブな使命を果たせるのではないかと考えている」とも。

 営業時間は11時~20時。

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