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自由が丘の傘ブランドが安価な折り畳み傘販売へ 消費量世界一の日本人に傘携帯啓発

ビニール傘並みの値段で購入できる折り畳み傘「GO!GO!UMBRELLA」(550円)。「Waterfront JIYUGAOKA / TOKYO」(目黒区自由が丘1)ほかで取り扱う

ビニール傘並みの値段で購入できる折り畳み傘「GO!GO!UMBRELLA」(550円)。「Waterfront JIYUGAOKA / TOKYO」(目黒区自由が丘1)ほかで取り扱う

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 国内シェアトップの傘ブランド「Waterfront(ウオーターフロント)」を展開するシューズセレクション(目黒区緑が丘2)が1月24日、ビニール傘並みの値段で購入できる折り畳み傘「GO!GO!UMBRELLA」を発売した。

傘を持ち運ぶ際のケースとして使える「GO!GO!UMBRELLA」のパッケージは9色展開

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 日本洋傘振興協議会調べによると、日本では年間1.3億本の傘が消費されており、うち8000万本がビニール傘で、その消費量は世界一ともいわれる。さらにウェザーニュース調べによると、国内の遺失物の31%が傘で、拾得数に対する遺失物届数の割合は、財布が107.4%、携帯電話が165.1%に対し、傘はわずか1.8%。安価なビニール傘は「使い捨て」の象徴となっている。

 日本特有の「傘の使い捨て文化」に着目した同社は、2030年までに世界が取り組む目標「SDGs(持続可能な開発目標)」の実現に向け、何度も使える折り畳み傘の携帯習慣を啓発する「たたむ、をひろげるプロジェクト」の取り組みを昨年6月から展開。具体的には、同社のビニール傘生産量を見直し、昨年は2017(平成29)年比で約68%まで削減。日本古来の「たたむ」文化に着目し、さらなる軽量化・小型化を目指して折りたたみ傘の開発などを進めてきた。

 「GO!GO!UMBRELLA」は「ビニール傘と同等、もしくはそれより安価にする」ため、これまで同社商品の本体に施していた「Waterfront」ブランドロゴ刺しゅうを排除。ストラップを付けず、カラーも紺一色に絞って製造コストを抑えた。生地素材はポリエステル100%で、重さは約140グラム。サイズは全長約53センチ(収納時は約23センチ×5センチ)。

 傘を単色にしたことから、パッケージデザインはブランドのコーポレートカラー・虹を思わせる9色展開で、「持ち運ぶときに少しでも楽しんでもらえるデザインにした」という。パッケージは傘を持ち運ぶ際のケースとして使うことができる。

 同社は「ビニール傘をはじめとした傘の使い捨て文化から脱却すべく、今後はさまざまな企業やブランドとのコラボレーションなどを通して、何度も繰り返し使い続けることができる折り畳み傘の普及活動に取り組んでいきたい」としている。

 価格は550円(税別)。「Waterfront」の旗艦店「Waterfront JIYUGAOKA / TOKYO」(目黒区自由が丘1、TEL 03-6421-2108)ほかで取り扱う。

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