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自由が丘で彫刻家・松田光司さん作品展「静かなる波紋」 立体・レリーフ30点展示

松田光司「波紋静」(H19.3×31.5×11cm)

松田光司「波紋静」(H19.3×31.5×11cm)

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 彫刻家・松田光司(みつじ)さんの作品展「松田光司彫刻展~静かなる波紋~」が10月30日、ギャラリー自由が丘(世田谷区奥沢5、TEL 03-6715-6551)で始まる。

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 松田さんは1965(昭和40)年、愛知県生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。1989(平成元)年「サロン・ド・プランタン賞(同大美術学部卒業制作展)」、同年「新作家賞(東京都美術館、新制作展)」受賞。

 人物を題材にした「具象彫刻」を手掛ける松田さんの作品は、2014年(平成26)年に読売新聞東京本社(千代田区)に建立された「箱根駅伝90回記念モニュメント『絆』」をはじめ、2002(平成14)年「野球殿堂入り表彰者レリーフ」、2003(平成15)年「日本野球発祥の地モニュメント」、2019(平成31)年にジャパン・スポーツ・オリンピック・スクエア(新宿区)に建立された「嘉納治五郎像」などがある。

 同ギャラリーでの松田さんの作品展は2回目。今回は、松田さんが約20年にわたりテーマとしてきた「一枚の布シリーズ」のほか、母子像、裸婦像など立体・レリーフを合わせた約30点の展示を予定する。

 同展タイトルにある「波紋」について、松田さんは「自分にとっての波紋とはエネルギーの伝達を可視化したもので、それがたまたま水面に現れた時は目に見える形で現れるが、水のない場所であったとしても目に見えない波紋のエネルギーが出ている、と考えた。それは激しい動きの時だけでなく、ほぼ静止した時でも出ている」と話す。

 今回出展する作品は「レリーフ作品でこの『波紋』を可視化した表現を取っているものもあるが、そうではない立体作品でも、目に見えない『静かなる波紋』を感じ取っていただければいいなと思い、制作した」という。

 同ギャラリー担当者は「(作品は)力強さと透明感があり、見る者を魅了する。重鎮が多い彫刻界で(松田さんは)独自の目線と感性で作品を発表しており、目が離せない存在」とも。

 開催時間は12時~19時(最終日は17時まで)。入場無料。11月5日まで。11月6日~12日は同ギャラリー公式サイト上で「WEB展覧会」も行う。

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