「自由が丘駅前広場」整備計画案をワークショップ形式で公開

実施設計内容では、ロータリー中央の白線で囲んだ部分がタクシーレーン、黄線は走行車線、赤のコーンは車道と歩道の境界線、白いスチロール模型とベンチがある部分が歩行者用広場「女神広場」となる予定

実施設計内容では、ロータリー中央の白線で囲んだ部分がタクシーレーン、黄線は走行車線、赤のコーンは車道と歩道の境界線、白いスチロール模型とベンチがある部分が歩行者用広場「女神広場」となる予定

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 自由が丘駅正面口の駅前ロータリーで2月14日、今年4月に工事着工を予定する「自由が丘駅前広場整備計画」の現場確認ワークショップが行われた。主催は自由が丘街並み形成委員会、自由が丘駅前広場検討懇談会。

来春誕生する「自由が丘駅前広場」完成模型はこちら

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 現在の自由が丘駅前ロータリーは、約3000平方メートルの広さに6本の1車線道が通じ、バス、タクシー、一般車が乗り入れる構造。来街者の多い週末にはかなり混雑することから、歩行者広場の確保や歩道幅の拡張、バリアフリー化など歩行者の環境改善が検討されていた。

 今回のワークショップは、実施設計の内容をもとに、三菱東京UFJ銀行側に新たに作られる約300平方メートルの歩行者用広場「女神広場」、歩道幅拡張後を想定した歩車道の境界線、バスレーン、タクシーレーンなどの位置範囲をカラーテープで平面表示。現在ロータリー中央に設置している女神像を「女神広場」部分へ移設するため、原寸大スチロール模型を作って台座の高さなどを検討するシミュレーションも行った。

 現場では、整備計画の縮尺50分の1模型も公開され、地域住民や来街者にアンケートも実施。家族で自由が丘によく遊びに来るという30代女性からは「新しい広場には一休みできるスペースも作られるようで、小さな子どもを持つ主婦層にはうれしい。ただもう少し緑があってもいいかも」という意見も。

 自由が丘商店街振興組合の平井泰男理事長は「設計図などの平面だけではなく、こうしたワークショップを行ったことでわたしたちも広場整備後の姿を実感を持ってとらえることができた。地域や来街者の方からいただいた意見は一度に反映することは難しいが、総合的な街づくりのアイデアとしてつなげていければ」と話す。

 ロータリーと反対側の自由が丘駅南口には、九品仏川緑道沿いにベンチや緑が置かれた休息スペースがあり、来街者からも好評を得ている。「今回新しく生まれる『女神広場』は、広場を『車』から『人』へ返すためのもの。安全で安心して歩ける街づくりを目指していきたい」(平井理事長)。

 「自由が丘駅前広場」整備工事は、来年3月に完成予定。

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