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自由が丘の日本製雑貨セレクト店で「東北の手仕事」展

東北各県の伝統技法をベースにした雑貨などをそろえた「東北の手仕事」展の様子

東北各県の伝統技法をベースにした雑貨などをそろえた「東北の手仕事」展の様子

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 日本製雑貨とアパレルのセレクトショップ「katakana(カタカナ)自由が丘店」(世田谷区奥沢5、TEL 03-5731-0919)で現在、「東北の手仕事」展が開かれている。

山形のジュエリーデザイナー西方智衣子さんのブランド「nishikata chieko」作品はこちら

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 同店で昨年、青森・津軽の手仕事を集めた企画展が好評だったことから、手仕事が広く残る「東北」にスポットを当てて開く同展。東北各県の伝統民芸品に見られる技法をベースに、現代のライフスタイルに合わせて作った雑貨、玩具、アクセサリーなどをそろえる。

 展示品は、青森県=こぎん刺し、津軽ビードロ、裂き織り、アケビかご、秋田県=曲げわっぱ、樺細工、岩手県=張り子、竹かご、ざる、南部鉄器、木杓子、福島県=張り子、竹かご、ざる、紙製品、宮城県=布バッグ、かご、手ぬぐい、山形県=けん玉、しょう油刺し、グラス、木製ブロック、アクセサリーなど。

 店主の河野純一さんは「東北の手仕事による『もの』は、独特の温かさと受け継がれた確かな技術、ほんの少しのユーモアが隠れている」と話す。

 裂いた古布と糸を横糸・縦糸にして織り上げる青森の南部裂織(さきおり)。青森・八戸に本社を構える文具事務用品の金入(かねいり)と八戸南部裂織工房「澄」の井上澄子さんが共同開発した南部裂織ステーショナリーシリーズ「kofu」は、カラフルなトートバッグ(1万2,000円)やカードケース(2,300円)をラインアップする。

 山形市の伝統工芸品「山形鋳物」に見られる金属を焼き付ける技法を応用した真ちゅうと銅のアクセサリーも。山形在住の若手ジュエリーデザイナー・西方智衣子さんがインスピレーションで金属の表面に描き出した独創的な模様のイヤリング(7,500円)やブローチ(5,250円~)などが並ぶ。

 福島・南相馬市の福祉作業所で働く障がいを持つ作り手たちが製本した自由帳「ゲラメモ」(700円)の販売も行う。通常は捨てられてしまう書籍印刷用校正紙(ゲラ)を再生利用し、伝統技術「和とじ製本」によって、糸で一つ一つとじて作られている。

 そのほか、青森「こぎん刺し」の技法で作られた弘前こぎん研究所のペンケース(2,100円)は同店別注色を展開する。

 「東日本大震災が一つのきっかけとなり、伝統の手仕事も注目を集めたが、それで終わらせることなく、当店でも継続して紹介していきたい」と河野さん。

 営業時間は11時~20時。6月3日まで。

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