駒沢通り・柿の木坂交差点近くにベーカリー「BREAD PLANT OZ(ブレッド・プラント オズ)」(目黒区八雲4、TEL 03-6421-2571)がオープンして2カ月が過ぎた。
じわじわと人気を集める「ドーナツ」はアップルやショコラ味などもラインアップ
フレンチブーランジェリー「メゾンカイザー」でシェフ・ブーランジェ、マネージングシェフも務めた大島剛志さんが独立開業した同店。「自分の店をつくり、後輩ブーランジェの目標となってもらいたい」と、メゾンカイザーを運営するブーランジェリーエリックカイザージャポン(港区)の木村周一郎社長からの勧めで開業を決めたという。
同店は粉から生地を仕込み、整形して焼き上げるまでの工程を一貫して行うスクラッチベーカリースタイルで、ライ麦から種を起こした自家製天然酵母を使用。長年の研究から乳酸菌を活性化させる「ある酵母」の効果的な温度帯を突き止めたことで、「時間がたつほどに小麦本来のうま味が増し、焼きたてだけでなくいつでもおいしく食べていただけるのが特徴」と大島さん。
店内には、ガトーメニューなども提供するカフェスペースも設ける。店舗面積はキッチンを含め約42坪。席数はカウンター席・テーブル席の計19席を用意する。
メニューは、大島さんが「自分のパン作りの原点」と話す食パン「ブルマンブレッド」(340円~)、4種類の粉をブレンドした「バゲットOZ」(300円)をはじめ、生乳100%バターを使った同店一番人気の「クロワッサン」(190円)、一般的なドイツパンに比べ酸味を抑えた「パンフォンデュラク」(270円~)、各種サンドイッチなどの調理パン、菓子パンほか常時70種類以上をそろえる。
開店からじわじわと人気を集めているのが「ドーナツ」各種(130円~)。脱脂粉乳を合わせることで乳酸菌の活性を促し、「ふわふわ・もちもち感」が特徴。「母が料理好きで手作りの味を食べて育ったこともあり、お子さんたちに安全でおいしいものを食べてもらえたら」との思いで作ったという。
「日本のベーカリーともフランスのブーランジュリーとも違う、どこの国に来たのかわからないようなバラエティーに富んだパンをこれからも手掛けていきたい」とも。
営業時間は8時~19時30分。