イデーショップ 自由が丘店(目黒区自由が丘2、TEL 03-5701-7555)は現在、メキシコのフォークアートを集めた「『The Popular Arts of Mexico』 IDEE & Swimsuit Department」展を開催している。
アレキサンダー・ジラードをはじめとするミッドセンチュリーを代表するデザイナーや、猪熊弦一郎、柳宗理など日本民藝の時代を築いた作家たちをも魅了したメキシコのフォークアート。同展では、「イデー」バイヤーがメキシコ民芸の街・オアハカ州を中心に買い付けたアイテムや、世界中のインテリア雑貨などを取り扱う「Swimsuit Department」郷古隆洋さんがセレクトしたビンテージ品などさまざまなメキシコのフォークアートを展示販売する。
まず目を引くのが、ガラスのショーケースに並べられた陶製の燭台(しょくだい)「Tree of Life」。生命の繋がりを樹木のように表現したメキシコのフォークアートを代表するもので、娘の嫁入り道具として持たせる風習があるという。同展では1950年代以降のビンテージ品もそろえる。価格は1万5,000円~。
壁面にディスプレーされたユニークな動物のお面「Papier Mache Mask」(2,520円)は、紙製の張子(はりこ)でチアパス州の伝統的なカーニバルなどで使われるもの。オアハカ州で作られた木彫り人形「Oaxacan Wood Carving」(5,000円前後~)も、犬やキリン、キツネを思わせる空想上の動物たちが色鮮やかに表現されている。
オアハカ州の先住民・サポテコ族の人々がつづれ織りの技法で織ったウールじゅうたん「Zapotec Rug」(4万9,350円~)やチアパス州のマヤ系先住民ツォツィル族の村で作られた手織りクッションカバー(4,200円)、オアハカ州コヨテペックやハリスコ州トナラなどで作られた陶器製の置物などもそろえる。
メキシコのフォークアートの多くは村に住む家族単位で手掛けており、それぞれの作品を比べてみるのも面白い。「アートというと敷居が高く感じられがちだが、お面などは和のテイストとも相性がよく、手のひらサイズの木彫り人形などは植物やカゴに合わせてディスプレーするとインテリアにも取り入れやすい。素材やテイストのミックス感を楽しんでいただけたら」と深谷真里副店長。
営業時間は11時30分~20時(土曜・日曜・祝日は11時~)。12月31日~1月2日休業。同展は1月13日まで。