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気鋭陶芸家によるオリジナル釉薬「青」の作品展 都立大学駅前の食器専門店で

近藤九心さんが独自に作り出した青色の釉薬を用いた幻想的な陶作品

近藤九心さんが独自に作り出した青色の釉薬を用いた幻想的な陶作品

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 都立大学駅南口にあるキャンドルと食器のセレクトショップ「Clave.(クラーヴェ)」(目黒区平町1、TEL 03-6421-2374)が現在、陶芸家・近藤九心さんの作品展「よるのみずたまり~手の中の宇宙~」を開いている。

青い釉薬が作り出す、幻想的な「ガラスの溜(た)まり」

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 近藤九心(ここのしん)さんは1975(昭和50)年、北海道札幌市生まれ。東京都立大学理学部化学科を中退し、美術教師を目指して金沢美術工芸大学工芸科陶磁専攻に入学。現在は札幌を拠点に作陶を続けている。

 化学から陶芸という異色にも見える世界への転身だが、近藤さんによれば「陶芸の道では釉薬(ゆうやく)の調合などに化学の知識が役立つことに気付いた」といい、美大時代に取り組んだ釉薬の研究から現在の近藤さんの作風でもあるオリジナルの「青い釉薬」が生まれた。

 同店コーディネーターの青木未来さんは「すっきりとした器の中に、美しい青い釉薬による『ガラス質の溜(た)まり』を作るのが九心さんのスタイル。その溜まりの表情には全て個性があり、太陽やライト、キャンドルの明かりなど光の変化によって表情を変える。そんな幻想的な陶器の世界を楽しんでいただけたら」と話す。

 同展では「お酒が大好き」な近藤さんが手掛けたおちょこや杯、片口などの酒器をメーンに、皿や壁掛けの飾り皿など100点を超える作品を展示。店内ディスプレーは空間デザイナーの東根康仁さんが手掛け、緑とのコラボレーションが楽しめる内容となっている。作品の中心価格帯は、杯=1,500円~、片口=1,600円~3,500円、皿=1,600円~。

 会期中に同時開催する都立大学駅周辺のショップやギャラリーによる夏至アートイベント「とりつば CANDLE TONIGHT」(6月21日19時30分~23時)では、近藤さんの作品とキャンドルのコラボレーション展示も予定している。

 営業時間は12時~20時。6月29日まで(23日は定休)。

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