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自由が丘で現代美術家VIKIさん個展 レシートで消費・熟成・循環描く

現代美術家VIKI(ヴィキ)さんの作品「Tears of the Monastery#1」(2025年、410×242ミリ)

現代美術家VIKI(ヴィキ)さんの作品「Tears of the Monastery#1」(2025年、410×242ミリ)

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 現代美術家VIKI(ヴィキ)さんの個展「刻(とき)を呑(の)む」が3月15日、ギャラリー自由が丘(世田谷区奥沢5、TEL 03-6715-6551)で始まる。

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 VIKIさんは2015(平成27)年、紙としてリサイクルできない感熱紙のレシートを収集し、それらを素材にしてアイロンの熱を加えて描く独自の画法「レシートアート」を確立。東京芸術大学美術学部先端芸術表現科卒業を経て、レシートを多角的に解釈した現代アート作品を発表している。昨年末には、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の登録20周年を記念した企画で、熊野本宮大社(和歌山県)へレシートアート作品を奉納した。

 同ギャラリーでの個展は今年で6回目。VIKIさんの代表シリーズの一つで、「鏡」と「蜃気楼(しんきろう)」という2つの意味を込めた造語「mirrorge(ミラージュ)」の新作を含む約10点を展示する。

 作品のテーマには、消費の記録である「レシート」、熟成を象徴する「ワイン」、自然と社会が繰り返す「循環」を取り上げ、「日常に潜む消費と時間の関係性を探る」という。

 VIKIさんは「私たちが繰り返す小さな選択や行動も、時間を経ることで価値ある記憶へと変わる可能性を秘めている。同時に、ほんのささいな行為が未来に大きな影響をもたらすこともある」とし、「アートの価値もまた、そうした時間の積み重ねの中で形づくられていくものだと考える」と話す。

 開催時間は13時~19時(最終日は17時まで)。初日はVIKIさんが参加してレセプションパーティー(17時~19時)も開く。今月21日まで。

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