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自由が丘で現代美術家VIKIさん個展 レシートから浮かぶ架空のポートレート

VIKI 《LOT.46》(2021)木製パネルにレシート、パラフィン、ダンマル樹脂

VIKI 《LOT.46》(2021)木製パネルにレシート、パラフィン、ダンマル樹脂

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 現代美術家VIKI(ヴィキ)さんの個展「Unconscious Mirror(アンコンシャス・ミラー)」が3月16日、ギャラリー自由が丘(世田谷区奥沢5、TEL 03-6715-6551)で始まる。

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 VIKIさんの活動ジャンルは壁画、油画、グラフィックデザインなど多岐にわたり、中でも全国から集めたレシートを使ったアートプロジェクトで知られる。VIKIさんが作品のテーマに据えるのは、日常的で記憶に残らないような時間や消費行動を意味するという「時間のささくれ」で、情報社会に生きる自身と他者との関わりや個としての在り方など時間にまつわる言語を考察しながら作品を制作しているという。

 同ギャラリーでの個展は今年で3回目。東京芸大を今春卒業したVIKIさんが「第70回 東京芸大卒業・終了作品展」で発表した作品と新作を合わせた約15点のポートレートを展示する。

 今回の作品について、VIKIさんは「日常の情報を『正しい』と言えるだろうか。(その問いかけから)『情報の捏造(ねつぞう)』をコンセプトに、レシートで架空のポートレートを制作した」と話す。「日本全国から集めたレシートを解体し、その情報から浮かび上がった不鮮明なポートレートはアノニマスな存在であることを物語る。私にとってこのフィクション化する行為は、世に自分のアバターを生成させる行為である」とも。

 各作品に添えたキャプションも「作品の一部」といい、「情報の真偽が曖昧な社会にレシートで構成された作品とキャプションの相互関係を反映しながら現代のリアリティを問い掛けたい」。100点超のドローイング作品の展示販売も行う。

 開催時間は13時~19時(最終日は17時まで)。今月22日まで。

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