
自由が丘商店街振興組合(目黒区自由が丘2)が10月12日、クラフトジン「Jiyugaoka no Gin(自由が丘のジン)」を発売する。
同組合が街でミツバチを育てる都市養蜂「丘ばちプロジェクト」で採取した希少な蜂蜜を使い、東京産の素材のみを使ったクラフトジンを手がける虎ノ門蒸留所(港区)と共同で開発した。ボトルラベルのデザインは、自由が丘の街にゆかりのあるアーティストAyumi Takahashi(高橋あゆみ)さんが手がけた。
同蒸留所は、蒸留前のスピリッツ(ベースアルコール)には東京・伊豆諸島の八丈島と新島で造られる島焼酎を、仕上げの割り水には奥多摩源流の湧き水を使い、国産のボタニカル(植物)を香り付けして蒸留する。今回は自由が丘産蜂蜜を使うことで、「花の蜜のようにまろかやで、華やかな味わいに仕上がった」(同組合)という。
同組合環境部の稲葉龍弥部長によると、当初は2021年に完成した自由が丘の街のための新品種バラ「自由の丘」の花びらを使ったクラフトジン造りに挑んだが、試行錯誤の末、断念。そこで、「そのバラから蜜を集める『丘ばち』の蜂蜜を使って造ることになった」という。「地域の自然の恵みと人の絆を、香りと味わいで表現した」と話す。
同じく開発に携わった同組合アート委員会副委員長の奥角翼さんは「虎ノ門蒸留所は原料の水とアルコールを東京産にこだわっている。同じく目黒区自由が丘という東京都内で販売することで、まちおこしの一つとして『自由が丘でしか飲めないジン』を飲みに自由が丘を訪れてもらえたら」と期待を寄せる。
販売予定価格は5,500円(500ミリリットル)。アルコール度数は46%。今月12日・13日に開催する「自由が丘女神まつり」でお披露目を兼ねて販売する。
今後は、自由が丘のカフェやバーで提供するほか、地元酒販店での販売を予定している。