文化講座「書道~ユネスコ無形文化遺産登録を目指して~」が11月30日、緑が丘文化会館(目黒区緑が丘2)で開かれる。主催は目黒区教育委員会。
2026年度のユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産の登録を目指す国の文化審議会は3月、日本の提案候補に「書道」を選んだと発表。昨年もユネスコにを提案したが、日本の審査件数の上限のため、審査が見送られていた。来年11月ごろのユネスコ政府間委員会で審査され、登録可否が決まる見通しとなっている。
同講座は、ユネスコ登録へ向けた推進活動の一環。活動に関わっている自由が丘出身で日展準会員の書家・石川青邱(せいきゅう)さんを迎え、書道について話を聞く。併せて、普段は目にする機会の少ない書画用の大判用紙「画仙紙」に石川さんが作品を書いてみせる「席上揮毫(きごう)」と、参加者が好きな文字を色紙に書くワークショップも行う。
石川さんは「たった一字でその意味や情報がたくさん詰め込められた世界唯一の文字・漢字。その漢字を基に、日本では仮名が作られ、書道はみやびな紙面構成と情緒豊かな独自の芸術として今日まで継承発展してきた。白と黒しかない単純な色が、色彩豊かな絵画以上に彩り豊かなものになることや、日本文化ならではの美の魅力をこの機会に改めて皆さんに知ってもらえたら」と参加を呼びかける。
開催時間は13時30分~16時。参加費は300円(色紙代)。定員50人(目黒区在住・在学・在勤者優先)。申し込みは目黒ユネスコ協会ホームページで11月2日から受け付ける。