環八通り沿いにあるデザインセレクトショップ「D&DEPARTMENT PROJECT 東京店」(世田谷区奥沢8、TEL 03-5752-0120)は5月14日より、日本全国の伝統的工芸品を独自の視点で選んで紹介する展覧会「NIPPON VISION 2 GIFT(ニッポンビジョン ツー ギフト)」を開催する。
「NIPPON VISION」は、日本全国の伝統工芸品を「ロングライフデザイン」という同店独自の視点で選定し、それらが普段の生活に普通に取り入れられるように提案しながら、昔から受け継がれる伝統や技術、商品、そこから生まれた新しい活動を紹介するもの。
昨年に続いて2回目となる今年のテーマは「ギフト」。日本の47都道府県ごとの伝統工芸品を47種類の「ギフトセット」にして展示販売する。これについて、同企画を発想したナガオカケンメイさんは「単なる流行品や話題の品としてではなく、昔からあるその土地らしさを感じてもらえる『現実的な贈り物』をセレクトした」とコメントする。
会場には、飲食品も含む伝統工芸品3~4アイテムをセットにした47種のギフトセットを展示。一例として、東京からは日本で唯一の爪楊枝専門店「さるや」の辻占い楊枝、「HIGASHIYA」のおこし、葛飾区で作られているセルロイドのペンケースをセットにした。いずれもリアルでユーモアのある視点で選ばれた商品がそろい、工芸品になじみのない若い世代にも生活に取り入れられるよう工夫されている。ギフトセットの価格は13,000円~(数量限定)、同店公式サイトでセット紹介の動画を見ることができる。
今回初の試みとなるのが、展示作品を音声と映像を使って紹介する「ガイダンス for iPod」。来場者にiPod touchの貸し出しサービスを行い、作り手の歴史や技術をナガオカさんのナレーションとともに楽しめる。「各商品の魅力を立体的に楽しんでもらえれば」(同社広報担当の松添みつこさん)。
併設のカフェでは「NIPPON VISION」特別メニュー(500円~1,000円)を提供。北海道の「コアップガラナ」、岐阜のほうじ茶などのドリンクから一つ選ぶと、日替わりで茨城の「チョコ☆いも」、山形の「ミルクケーキ」などのお菓子が一つ付く。
そのほか、職人による実演とナガオカケンメイさんとのトークイベント(16日・23日=13~14時、予約不要)なども予定。
営業時間は12~20時。水曜定休。今月26日まで。