環八通り沿いにあるデザインセレクトショップ「D&DEPARTMENT PROJECT 東京店」(世田谷区奥沢8、TEL 03-5752-0120)で現在、日本全国の観光にまつわるデザインを紹介する企画展「NIPPON VISION 3 DESIGIN TRAVEL」が開催されている。
航空やバス会社のグッズ、ホテルのグッズ「観光デザイン」が面白い!
同展は、同店独自の視点「ロングライフデザイン」をもとに「毎年日本全体を眺めて、自分たちの国を再認識する」ことを目的としたプロジェクト「NIPPON VISION」の一環。3回目となる今年は「日本の観光」を取り上げる。
会場には、宿泊施設や交通、美術館などのパンフレットやグッズ、観光ポスターや街をガイドする小型小冊子など日本中から集めた最近の「観光」要素を展示。「それらを俯瞰(ふかん)の目で眺めながら、日本が観光をデザインしていく過程を感じていただきたいと企画した」とナガオカケンメイさん。
「例えば観光ポスターといえば、以前は祭りや花火の写真を使ったものがほとんどで、中高年向けの印象があったように思う。だが最近は『デザインの必要性』や『個性』に気付いた各地のデザイナーたちが独自の世界観をもって取り組んでいる」(同社広報担当の松添みつこさん)といい、展示内容から観光デザインの若返りと活気を感じ取ることができる。
同展と連動して、各地の土産品など数量限定で特別販売する「NIPPON VISION SHOP」も店内で展開。東京観光の代名詞・はとバスの「はとバスLEDライト」(300円)、グラフィックデザイナーの原研哉さんがボトルデザインを手がけた石川県の宿「べにや無何有」の梅酒(3,885円)、ウサギのパッケージデザインが愛らしい山形県・卯月商店の「ツルツルうどん」(262円)などをそろえる。
そのほかナガオカさんが昨年創刊したデザイン視点のトラベル誌「d design travel」のiPhoneアプリ紹介や、観光デザインを手がけるゲストとナガオカさんとのトークイベント(1日・9日=15~16時30分、予約不要、先着約100人)も予定。
営業時間は12~20時。今月11日まで(6日のみ休業)。