環八通り沿いにある家具・生活雑貨のデザインセレクトショップ「D & DEPARTMENT PROJECT TOKYO」(世田谷区奥沢8、TEL 03-5752-0120)は5月20日、「出張リペアサービス」として金継ぎの実演を行う。
同店では、ロングライフデザインの一環として「使い続ける暮らし方」を提案。希望客がリペア職人に直接が修理を依頼でき、作業実演を通して簡単な技術を教わることもできる「出張リペアサービス」を今年2月に始めた。
2回目となる今回のテーマ「金継ぎ」は、割れたり欠けたりした陶磁器を漆で接着し、その繕った部分を金で装飾する古くからの修理方法。岩手県盛岡市在住の漆工芸作家・田代淳さんを招き、金継ぎの実演と修理の相談、見積もりを行う。
田代さんは女子美術短期大学卒業後、漆の世界へ。1996年~1998年、2000年に「日本クラフト展」入選、2001年にはドイツ「TALENTE2001」へ出品し、2003年「木と暮らしの工芸展」審査委員賞を受賞。現在は漆塗りや金継ぎを数多く手掛けている。
修理対象は、陶器や磁器の欠け、ひび、割れ(ガラス、素焼きは不可)。修理の内容と料金の目安は、欠け=1カ所あたり1,800円~2,300円、ひび・割れ=1センチあたり600円、真っ二つの割れ=3,300円。受付手数料は1人1,000円で、金で装飾仕上げする場合は各修理費共3割増。
修理品の納期は1カ月~3カ月。修理の相談や依頼は当日直接申し込めるが、事前の店頭持ち込みによる修理依頼も受け付けている。
開催時間は12時~19時。