ミドリムシ食品を使ったメニューを提供する移動販売カフェ「ユーグレナ・ファーム号」が5月19日、自由が丘で営業を始める。ミドリムシ商品を開発するベンチャー企業「ユーグレナ」(文京区)が運営する。
自由が丘南口で毎週土曜、ミドリムシドリンクを提供する「ユーグレナ・ファーム号」
社名のユーグレナは、「ミドリムシ」の学名。名前から虫をイメージしがちだが、動物と植物の両方の性質を併せ持つ単細胞生物で、DHAやビタミンなど59種類の栄養素を豊富に含んだ「藻の一種」。
同社はミドリムシの研究開発をはじめ、沖縄・石垣島でミドリムシを大量培養。4月にはミドリムシ粉末「石垣産ユーグレナ」を使った食品メーンの新事業「ユーグレナ・ファーム」を立ち上げた。移動カフェでは、ミドリムシ粉末に有機栽培の大麦若葉やアシタバを加えた青汁タイプの「ユーグレナ・ファームの緑汁」をベースにしたドリンクを提供する。
メニューは「ユーグレナ・ラテ」「ユーグレナ・カフェラテ」(以上400円)、「ユーグレナ抹茶豆乳」「ユーグレナ・スムージー」「フローズン・ユーグレナ(マンゴーヨーグルト味)」(以上500円)。今後、季節に応じた新メニューなども投入する予定。
自由が丘への出店について、同社広報担当の安間美央さんは「緑化活動『自由が丘森林化計画』などロハスな環境活動を積極的に行っている自由が丘の街のイメージが、当社が展開する未来農業ユーグレナ・ファームが目指す『生活の中から人と地球の健康を支える』に合致したため」と話す。
販売商品のほか、移動販売車の燃料にもミドリムシによるバイオオイルを使用。粉末化したミドリムシから脂質を抽出して精製したオイルを、燃料の軽油に混ぜて使っている。
当面の出店場所は、自由が丘駅南口・九品仏川緑道(グリーンストリート)沿い、岡田ビル敷地内。営業は毎週土曜、11時~17時。