フェアトレード専門ブランド「ピープル・ツリー」を手掛けるフェアトレードカンパニー(世田谷区奥沢5)は3月5日、昨年行った被災地支援活動「東北キャンドル・ライト・プロジェクト」の売上金の一部を、宮城県南三陸町の交流施設「南三陸まなびの里 いりやど」へ寄付したと発表した。
同プロジェクトは、同社フェアトレードパートナーのインドとバングラデシュの生産者団体が製作したキャンドル商品の売り上げ10%を東北被災地支援の活動に寄付するとして、昨年2月にスタート。同4月には英「ピープル・ツリー」でも被災地支援を目的とした商品「桜ネックレス」の販売を始めた。
「ピープル・ツリー自由が丘店」(目黒区自由が丘3)ほか直営店、オンラインショップでも展開された同キャンペーンは、昨年12月終了時にはキャンドルの売り上げから32万9,518円、ネックレスの売り上げから850ポンド(=11万8,600円相当)の計44万8,118円の寄付金が集まった。
寄付先の「南三陸まなびの里 いりやど」は、日本各地から訪れる学生と地域住民との交流を目的とした研修・宿泊施設。昨年被災地を訪れた同社サフィア・ミニー社長が同プロジェクトを知り、支援を決めたという。「若者たちに被災の現場と豊かな自然環境を通して、これからの時代を生きるためのヒントを得てほしい」との願いを込めた研修プログラムも用意する同施設は3月18日のオープンを予定している。
「命や世界を照らす光を象徴するキャンドル。この寄付が、キャンドルを作った人、購入いただいた皆さん、そして被災地の方々の思いをつないでくれることを願っている」(同社広報ディレクター・胤森なお子さん)。