駒沢公園通り・深沢不動交差点近くのブックス&ギャラリー「SNOW SHOVELING BOOKS & GALLERY」(世田谷区深沢4、TEL 03-6432-2576)で現在、成重松樹さん写真展「髪が裸なのでとても怖い、ときみが言う」が開かれている。
成重さんは1983(昭和58)年生まれ。本業は目黒不動前で美容室「koko Manty(kissa)(ココマンテュ キッサ)」を経営しているが、「ご飯を食べる時も、寝る時も起きた時も、お風呂の時も、けんかの時も、いつもいつも写真のことばかり考えている」と話すほど写真とともに暮らし、撮り続けている。
成重さんの作品は自身の愛するパートナーを被写体に日々の生活を捉えたものが多く、同展ではその中から25点を展示。各作品には、その被写体でもあり文芸誌などを手掛けるきくちゆみこさんが書いた文章が添えられている。さらに日常生活する家から装飾品などを会場に持ち込み、一つのインスタレーションアートとして2人のプライベート空間も演出して見せる。
「現在は妻となった彼女との親密な空気感や距離感に、作品を見る側もドキドキせずにはいられない。彼らの関係性でしか成り立たない、つまり彼にしか撮れない写真」と話すのは、同展をプロデュースした店主の中村秀一さん。東京アートブックフェアで成重さんの写真集に出合い、その写真の世界に魅了されたことから今回の展示が実現したという。
会場では、成重さんの作品の世界観に引かれて制作編集を引き受けたというグラフィックデザイナー「TAKAIYAMA inc.」の山野英之さんがデザインを手掛けた写真集「髪が裸なのでとても怖い、ときみが言う」を販売するほか、作品のポストカードセット、きくちさんが発行する文芸誌「L I A R S」なども併せて販売する。
開催時間は12時~19時(最終日は18時まで)。18日のみ休み、12月23日まで。