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自由が丘で「ダンボール彫刻」展 動物テーマに等身大作品も

体長2メートル30センチもある「ダンボール彫刻」の大作「ヒグマ」と本濃研太さん

体長2メートル30センチもある「ダンボール彫刻」の大作「ヒグマ」と本濃研太さん

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 自由が丘北口のギャラリー「KIAN art gallery(キアン アート ギャラリー)」(目黒区自由が丘1、TEL 03-5731-6980)で現在、段ボール彫刻家・本濃研太さんの作品展「僕は動物を尊敬している」が開かれている。

等身大の動物シリーズ作品から「エゾフクロウ」

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 段ボールで成型し、アクリル絵の具で着彩した「ダンボール彫刻」を手掛ける本濃さんは1978(昭和53)年北海道生まれ。美術系専門学校でイラストレーターを目指していたとき、授業の一環で取り組んだ立体作品の制作で「お金をかけずに手軽に手に入る素材で、でかい作品を作れないかと試してみたのが『段ボール』だった」と本濃さんは話す。

 2003年からは本格的にダンボール彫刻の制作を開始。これまで個展やグループ展のほか、舞台美術や演劇の衣装、音楽、ファッション、雑貨など、さまざまなジャンルとのコラボレーションにも取り組んでいる。

 会場に入るとまず目を引くのが、体長2メートル30センチもある大作「ヒグマ」。ヒグマの骨格となる部分を木材で組み、そこに段ボールで作った無数の立体パーツを重ねて肉付けしたもので、約60箱分の段ボールが使われている。そのほか、エゾフクロウ、ダルマワシ、ニホンリス、ネコなどの等身大の動物シリーズ約15点、動物などの顔シリーズ約30点を展示する。

 「動物の写真はできるだけ見ないで、自分の中で動物本来の形や動きを考えながら作っていく」といい、単にリアルさを追求するだけでなく、どこか人間くさい表情も感じさせる仕上がりが作品の魅力となっている。

 「動物たちの形や色、大きさに感心しながら、尊敬と憧れを持って作っている。動物はこんな形や動きをするのかと想像しながら作品を楽しんでもらえたら」とも。

 作品は全て販売しており、等身大の動物シリーズ=3万8,000円~、顔シリーズ=1万円。そのほか、本濃さんのアーティストグッズとして好評を集めている「ダンボールブローチ」(1,800~4,200円)、「ダンボールiPhoneケース」(6,500円)、Tシャツなどもそろえる。

 開催時間は12時~18時。5月31日まで。

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