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自由が丘のギャラリーでイラスト展 独自の視点で捉えた「人物」テーマに

イラストレーター・井上沙紀さん個展「ヒューマニティ」から、作品名「ときめきの囲い」

イラストレーター・井上沙紀さん個展「ヒューマニティ」から、作品名「ときめきの囲い」

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自由が丘北口のギャラリー「KIAN art gallery(キアン アート ギャラリー)」(目黒区自由が丘1、TEL 03-5731-6980)で現在、イラストレーター・井上沙紀さんの作品展「ヒューマニティ」が開かれている。

井上沙紀さんの個展「ヒューマニティ」から、作品名「祝福のあしらい」

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 井上さんは1982(昭和57)年埼玉生まれ。2005年多摩美術大学テキスタイル専攻卒業後、イラストレーターとして本格的に活動を開始。雑誌「イラストノート」主催の公募展「ノート展」で安西水丸賞(第4回)、編集部賞(第10回)を受賞し、現在は個展を中心に作品を発表するほか、雑誌や書籍などのイラストも手掛けている。

 同展ではクレヨンや色鉛筆で描いた全31点の「人物」作品を展示。一見するとシンプルなタッチだが、そこには人物の細やかな表情も見て取れる。同展を企画した同ギャラリー・マネジャーの石川佳世子さんは、井上さんの作風について「彼女自身が見たもの、聞いたもののの積み重ねが頭の中でミックスされ、さまざまな要素が絡み合う『オリジナルストーリー』が潜んでいるのがおもしろい」と話す。

 井上さんによれば、「好きな形を描いているうちに、それがだんだんと『人のかたち』になっていくイメージ」で人物を描いていく。シンプルな形や色に、微妙な表情やニュアンスの要素を加えていくことで「ぱっと見の色や形のリズムの気持ちよさと、近めで見たときの表情のギャップを作りたい」という。

 同展のメッセージに「どこのどなたか知りませんが、愛情を注いでいます」とあるように井上さんが人物を描くときは特にモデルは設定しないそうだが、たまたま誰かに似た顔になることもあるという。「自分の知っている誰かに似た顔の人を(作品の中から)探していただいてもおもしろいかも」とも。

 開催時間は12時~18時。11月8日まで

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