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都立大駅前で詩・アート・音楽のコラボ展「三角みづ紀と14人の流動書簡」 

「三角みづ紀と14人の流動書簡『封をあける、風をやぶる、そらんじる』」展示の様子

「三角みづ紀と14人の流動書簡『封をあける、風をやぶる、そらんじる』」展示の様子

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 東横線・都立大学駅前の「Quantum Gallery & Studio(クァンタムギャラリーアンドスタジオ)」(目黒区中根2)で3月16日、巡回展「三角みづ紀と14人の流動書簡『封をあける、風をやぶる、そらんじる』」が始まった。

三角みづ紀さんの詩に対して「視覚表現」担当の写真家や画家らが制作した作品(一部)

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 詩人の三角みづ紀さんを軸に、作家、音楽家との間でリレーのように繰り広げられたコラボ作品を展示した同展。昨年12月に「iTohen gallery」(大阪市)で行われた同展を巡回展示するもので、期間中、三角さんと出展作家によるトーク&音楽イベントも行う。

 三角みづ紀さんは1981(昭和56)年、鹿児島生まれ。東京造形大学入学後、奄美大島での病気療養中に詩作の投稿を始め、「第42回現代詩手帖賞」(2004年)を受賞。第1詩集「オウバアキル」で「第10回中原中也賞」(2005年)、第2詩集「カナシヤル」で「第18回歴程新鋭賞」「南日本文学賞」(2006年)を受賞。第5詩集「隣人のいない部屋」で、優れた現代詩に贈られる「第22回萩原朔太郎賞」(2014年)を最年少受賞している。

 同展の構成は、まず三角さんが創作した詩に対して、「視覚表現」担当の作家が制作した絵、立体、写真の7作品を展示。それらの作品を元に三角さんが新たに創作した詩に対して、今度は「聴覚表現」担当の音楽家が制作した7作品を展示する。

 同展を企画したiTohenの鰺坂兼充さんによると、「まず三角みづ紀の詩があり、その『お題』ありきでスタートしたもの。そのことに対して許容できる作家をピックアップした」と話す。出展作家は、視覚表現=塩川いづみ、いぬ、sakana、植田志保、ookamigocco 、ミロコマチコ、川瀬知代。聴覚表現=YTAMO、小島ケイタニーラブ、森ゆに、木太聡、織原良次、坂東美佳、青木隼人(以上、敬称略)。

 「全く知らない他者が提示した物に対して、面白いと感じたり意義を見いだしたりしてくれる表現者が参加してくれた。彼らの普段のスタイルとはまた少し違う表現をご覧いただける内容となっている」と鰺坂さん。同展は当初、関西のみで完結する予定だったが、SNSなどで評判が広がり、関東での開催を望む声が高まったことから今回の東京開催が実現した。

 同ギャラリーの田村融市郎さんは「初めての大阪からの巡回展であり、三角さんを中心にミロコマチコさんなど今勢いのある作家が多数参加している。そんな作家の皆さんとの間で生まれた作品、音楽ライブなどをぜひ会場で体感いただけたら」と来場を呼び掛ける。

 期間中、関連イベントとして、お話の日「三角みづ紀+植田志保」(同21日14時~15時、参加料1,000円)、音楽の日「青木隼人+三角みづ紀」(16日19時~20時)・「坂東美佳+三角みづ紀」(21日17時~18時)・「小島ケイタニーラブ+三角みづ紀」(26日14時~15時)・「YTAMO+三角みづ紀」(同17時~18時)(以上、参加料2,000円)を開く。要問い合わせ。

 開催時間は11時~19時。3月27日まで。

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