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自由が丘のギャラリーでソフトスカルプチャー展 鮮やかな巨体立体作品

トAKARI URAGAMIさんの個展「TRANSPOSE」展示作品から

トAKARI URAGAMIさんの個展「TRANSPOSE」展示作品から

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 自由が丘北口のギャラリー「KIAN art gallery」(目黒区自由が丘1、TEL 03-5731-6980)で現在、アーティストAKARI URAGAMI(アカリ・ウラガミ)さんの個展「TRANSPOSE」が開かれている。

作品はカラフルな部分と単一な部分で「世界の二面性」を表現した

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 柔らかい素材を使った立体作品「ソフトスカルプチャー」を手掛けるウラガミさんは1989年東京生まれ。武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科テキスタイル専攻卒業後、テキスタイルアーティストとして「Seoul Affordable Art Fair」(2014年)出展をはじめ、若手クリエーターの公募展「1_WALL」(2016年)グラフィック部門で入選するなど国内外で作品を発表している。

 作品は、一つ一つ手染めした布地と綿を使い、平面の布に綿を詰めて立体化した。ウラガミさんによると、「生物としての人間」を作品の根底テーマに据え、さまざまな布を寄り集めて大きな布の固まりにすることで「一つの生命体」のような作品を創り出している。

 同展では新たに「ニッティング(編み)」の手法を取り入れ、1本数メートルの長さの立体パーツを大きく糸状に編んだ大型作品5点を展示する。パーツに使っている布地はベースとなる染料約20色を混ぜながら色彩を微妙に変化させて染め上げた物で、鮮やかな色使いが特徴。

 作品は実際に触れることもでき、裏を返すと黒一色となり、裏と表で全く違う表情を見せる。ウラガミさんは「作品の中にカラフルな部分と単一な部分の二面性を表現することで、自分たちの身の回りの世界において思考や現実は一つではなく多角的であることを見る人に感じてもらえたら」と話す。

 作品は4万円(税別)から販売も行うほか、作品の布地と同じオープンスクリーンの手法で一点一点オリジナルプリントしたカード、布地デザインをプロダクトに落とし込んだグッズなども販売する。

 開催時間は、平日=13時~20時、土曜・日曜・祝日=12時~19時。7月19日・25日は休廊。同31日まで。

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