自由が丘北口に日本酒・焼酎バー「ナンリ亭」(目黒区自由が丘2、TEL 03-5726-8419)がオープンして2カ月が過ぎた。
締めメニューの「たこ焼き」はキャベツとネギ入りで、ソースだけでなく塩で食べるのも「お薦め」
全国各地から約100種類の日本酒、焼酎、果実酒を取りそろえ、宮城県産ブランド豚「JAPANX」を使ったオリジナル料理など日替わりのアラカルトメニューを提供する同店。「お酒が好きな方の『締め』に食べてもらいたい」と博多たこ焼きも看板メニューとして提供する。
店主の南里康次郎さんは、元は洋酒専門のバーテンダー。福岡・博多にある日本酒・焼酎スタンディングバーが提供する「たこ焼き」の味にほれ込み、同店で約5年の修業を経て、元の職場にも近い自由が丘に出店した。
場所は自由が丘北口・学園通り沿いにある通称「一番街」と呼ばれる一角のビル2階。店舗面積は約9坪。「昭和のレトロモダンな酒場」をイメージしたという店内は、しっくいの白壁に濃茶の木製カウンター、ビンテージテイストの照明を合わせるなど温かい雰囲気に仕上げた。カウンター7席、ソファ席15席。
主力となる日本酒は約25種、焼酎は約70種類を常時ラインアップする。「修業した博多のスタンディングバーは店主と作り手である蔵元との距離が近く、そこで知った銘柄も多い。その強みも生かしつつ、季節に合わせたものをご紹介したい」と話す南里さん「お薦め」の日本酒(グラス=700円~)は、日本酒品評会でも高い評価を得ている福島「写楽 純米吟醸」、福岡「若波 純米吟醸」。
焼酎(同600円~)は、「クリと同じ糖度」を持つといわれる鹿児島・宮路農園が生産するサツマイモ「栗東(くりあづま)」を使って鹿児島・宮崎の4つの蔵元がそれぞれ異なる麹で仕上げた栗東シリーズ「栗東 宮路」「栗東 一良(いちりょう)」「くりあづま 里海(さとみ)」「俊」の飲み比べもできる。
そのほか、桃やユズなどの「果肉酒」、フレッシュな果物を使った「トニック」各種(以上700円)、「うすはり生ビール」(500円)、たこ焼きソースの酸味と相性がいいという国産スパークリングワイン「たこシャン」(グラス=900円)などのアルコールメニューも。
フードメニューは「サメのなんこつ梅肉あえ」(500円)、「肉みそやっこ」(600円)、「新たまねぎとしそのカプレーゼ」(700円)、産直で仕入れるブランド豚「JAPANX」を使った「バラ肉の茶葉焼き」(400円)、「ソーセージ鉄板」(800円)、「肩ロース厚切りステーキ」(1,500円)など。締めメニューのたこ焼き(4個=480円)は、タコ汁で煮詰めたキャベツとネギが入っているのが特徴。「強火で仕上げる火加減がポイント」といい、外はカリッと、中はとろとろの食感が楽しめる。お好みでソースと塩が選べる(以上、税別)。
「一人のお客さまでもゆっくり過ごせるおもてなしをしていきたい。今後は、日本酒や焼酎の『東西飲み比べ』などのイベントも企画できれば」とも。
営業時間は18時~翌4時。