自由が丘北口のギャラリー「KIAN art gallery」(目黒区自由が丘1、TEL 03-5731-6980)で10月22日、イラストレーター・たなか みさきさんの作品展「たいいく」が始まる。
たなかみさきさんが来場者を体育着姿で描く「“たいいく”似顔絵」(写真は作品例)
熊本県を拠点に活動するたなかさんは埼玉県生まれ。日本大学芸術学部卒業後、熊本へ移住し、働きながらイラストレーターとして個展やグループ展で作品を発表してきた。現在、作品発表の場でもあるインスタグラムのフォロワー数が3万人を超えるなど、注目のイラストレーターとして男女問わず支持されている。
同ギャラリー・マネジャーの石川佳世子さんは「たなかさんの作品には洗練されたラインが描き出すレトロ感と、ひとさじのエロスがある」といい、物憂げな表情の女の子たち、ドキドキし合うカップルの様子などを切り取って描いた作品は「見るこちらの心のドキドキを瞬時に呼び覚まし、女性にも男性にも憧れを抱かせる」と話す。
今回のテーマは「日頃から人の身体について考えることが多く、愛着を持って接してきた」と話すたなかさんが、「運動」「たいいく(=体育)」に着目したという。季節柄、「運動会」のニュアンスで、体操着を着た女の子たちのさまざまなシーンを描いた約10点を展示する。
「日常と、『体育』という非日常のバランスを意識的に考えて描いてみた。実は私自身、運動がどうしようもなく嫌いで苦手。そんな日常から、女の子にはちょっとした『やらされている感』を持たせてみた。さまざまな女の子の中から、愛着を感じる女の子を見つけてもらえたら」とも。
期間中は、作品をモチーフにしたTシャツなどのオリジナルグッズを販売するほか、「“たいいく”似顔絵イベント」(同28日~30日)も開催。同展のテーマにちなみ、来場者を体操着姿にした似顔絵をたなかさんがその場で描いて進呈する。各日先着15人で、整理券を配布する。
開催時間は13時~20時(土曜・日曜は12時~19時)。今月30日まで。