自由が丘経済新聞の2016年PV（ページビュー）ランキング1位に輝いたのは、目黒通りで約41年間営業していたダイエーの旗艦店「ダイエー碑文谷店」営業終了を伝える記事だった。

　2位は、春のグルメフェスを伝える記事で、「クラフトビール×肉」を今年のテーマに据えたことで多くの関心を集めた「世界のグルメ名酒博」。3位は、こだわりの素材と素材本来の力を生かすシンプルな製法で作った「スフレパンケーキ」専門店のオープンを伝える記事だった。

　ランキングは今年1月1日から12月19日までに配信したヘッドラインニュースのPV数を集計したもの。上位10位のランキングは以下の通り（カッコ内は掲載日）。

1. 「ダイエー碑文谷店」営業終了へ 旗艦店41年の歴史に幕（4/27）

2. 駒沢公園で「世界のグルメ名酒博」 今年はクラフトビール×肉 和牛の無料進呈も（4/25）

3. 自由が丘にスフレパンケーキ専門店「フリッパーズ」 ベイクルーズ新ブランド（9/17）

4. 駒沢公園で「東京和牛ショー」 国産和牛15ブランドを使った肉料理提供（11/9）

5. 自由が丘のドーナツ店で「ねこドーナツ」販売へ 12種類、猫の日限定で（2/18）

6. 駒沢公園で「オクトーバーフェスト」 本場ドイツビール95種提供（6/9）

7. 自由が丘駅に英発クッキー専門店「ベンズクッキー」日本1号店（12/14）

8. 自由が丘にインテリア雑貨「ダルトン」旗艦店 「インテリアとしての本」提案（4/9）

9. 駒沢「東京ラーメンショー」始まる 初日は札幌・京都・新潟が人気（10/28）

10. 春恒例「自由が丘スイーツフェスタ」、今年は全7日間開催（3/31）

　1位「ダイエー碑文谷店」記事は、2016年上半期PVランキングに続いて年間PVでも1位を獲得した。ランキング発表直前の12月18日、イオンが手掛ける総合スーパー「イオンスタイル」として開業し、新たなスタートを切った。

　2位・4位・6位・10位には、駒沢オリンピック公園で行われた大型グルメイベントを伝えた記事がランクイン。グルメ界でここ数年続く「肉ブーム」が追い風となり、「和牛」をキーワードに据えたグルメフェスが特に人気を集めた。

　自由が丘の代名詞といえば「スイーツ」。3位「フリッパーズ」、7位「ベンズクッキー」はオープンから短期間でランクインし、いずれも現在「行列ができる人気店」となっている。5位の動物ドーナツ専門店「イクミママのどうぶつドーナツ！」は定番ドーナツに加え、さまざまな期間限定ドーナツでもファンを増やしている。

　例年に比べて、「店舗オープン」記事のランクインは数を減らしたが、8位「ダルトン」のほか、ランク外では「自由が丘に『休日』テーマのスープストックトーキョー新業態店 お酒と楽しむスープ料理」（14位）、「都立大駅前に会員制シェア工房『Makers' Base Tokyo』 下目黒から移転増床」（16位）、「自由が丘にサラダショップ併設のライフスタイル店 アパレル『KOE』が新業態」（20位）などの記事も注目を集めた。

　昨年同様、近隣エリアの二子玉川や武蔵小杉に見られる駅一体型複合再開発で、「小さな街」自由が丘が受ける影響は小さくなかった。まちの魅力をどうつくり出すのか、来年の広域自由が丘圏の動きに注目していきたい。