写真家・加藤孝さんの個展「sakura 2019」が7月23日、自由が丘駅前のギャラリー「DIGINNER GALLERY WORKSHOP」(目黒区自由が丘1、TEL 03-6421-1517)で始まる。
加藤さんは1955(昭和30)年、神奈川県鎌倉市生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業後、新美容出版写真部に入社。1982(昭和57)年、フリーの写真家として独立。作家や映画監督、音楽家など世界的クリエーターのポートレート撮影を手掛けるほか、雑誌、演劇、広告まで幅広く活動している。
同ギャラリーで3回目となる今回の写真展では、加藤さんが今年の桜前線を追い掛けて撮り続けた「桜」がテーマの撮り下ろし作品を発表する。桜をあえてモノクロで捉えた作品は、見る者にインパクトを残す。
作品についてギャラリー店主の鈴木宏信さんは「加藤さん特有の階調をはっきりと分ける手法が、自然物本来の複雑に重なり合うディテールをより二次元的に強調し、血管や細胞をのぞいているようなイメージをつくり出すことに成功している」と話す。作品は40センチ四方、1メートル四方の2サイズで展開。販売も行い、価格は3万~10万円前後。
展示と合わせ、会場2階フロアで加藤さんによるモノクロ・ポーレートのスタジオ撮影会を行う。鈴木さんによれば「加藤さんの撮影方法により、被写体である参加者の皆さんはまるで巨匠や偉人のように写し出される」と言い、「この機会にご自身の肖像写真を残されてみては」と参加を呼び掛ける。
撮影会は同24日から28日までの計5日間、各日12時~17時の時間帯で30分間隔で行う。作品の仕上がりサイズは横140ミリ×縦140ミリ、額縁外寸は横260ミリ×縦351ミリ。 料金は2万円(プリント、データ、額装込み)。撮影は一人1枚ずつで、家族などの団体撮影は行わない。申し込みなど詳細は同ギャラリーサイトで確認できる。
開催時間は12時~20時(最終日は17時まで)。同28日まで。