環境に優しい消費活動に取り組んだ人に東京都独自のポイントを付与する期間限定のキャッシュレス推進モデル事業「東京ユアコイン(生活型)」の一つ「地域商店街購買促進事業」が2月1日、自由が丘商店街で始まる。
東京ユアコインは、混雑時を避けて出勤するオフピーク通勤や、スーパーでの買い物にマイバッグを持参するといった環境に優しい活動に取り組んだ人に付与する、1ポイント=1円相当の買い物にも利用できる独自のポイント。都内東急電鉄沿線地域の「生活型」と、大手町・丸の内・有楽町エリアの「オフィス型」の2つを対象に、1月14日、一部を除いたモデル事業が始まった。
「生活型」で行われる施策のうち、「地域商店街購買促進事業」の対象商店街に指定された自由が丘商店街では、商店街での買い物や食事で「東京ユアコイン」のポイント分が上乗せされる「ポイント追加付与」と、付いたポイントで自由が丘の都市養蜂「丘ばちはちみつ」と交換できる特別頒布がある。
ポイント追加付与は、商店街のTOKYU POINT加盟店で東急カード決済による買い物や食事をした人を対象に、1,000円以上の利用で追加100ポイントを付与(ただし、同一店舗1日1回のみ)するほか、3店舗で1,000円以上利用した人には300ポイント、5店舗で1,000円以上利用した人には700ポイントをボーナスポイントとして、それぞれ付与する。
ポイントで交換できる「丘ばちはちみつ」は、街の緑化活動「自由が丘森林化計画」のメイン事業で、街の真ん中でミツバチを育てる都市養蜂「丘ばちプロジェクト」の地産品。通常は街のエコイベントへの参加などで限定頒布する非売品となっている。1人1個限定で、888ポイントで引き換えることができる。
小池百合子都知事は1月27日、自由が丘駅前でポイントを付与する実証実験を視察した。関係者から、同14日に始まった東急線のオフピーク通勤「早Biz(始発~6時台)・遅Biz(9時30分~10時)」、東急ストアでの「No!レジ袋ポイント」の進捗(しんちょく)報告を受け、「SDGs(持続可能な開発目標)とよく言われているが、では何をすればいいのか。東京ユアコインで時差通勤に協力いただく、ショッピングをしていただく、そして蜂蜜ももらうことができる。こうした具体的なアクションが良い循環になる」と話し、「東京はこれをきっかけに環境と皆さんの意識が大きく変われば」と期待を寄せる。
自由が丘商店街振興組合の原武理事長は「この機会に商店街の店舗を『買い回り』していただくことで新たな発見をしていただき、集めたポイントでぜひ、『丘ばちはちみつ』も楽しんでもらえたら」とも。
商店街での東京ユアコインの付与は2月29日まで行う予定。「丘ばちはちみつ」との交換期間は2月1日~3月31日で、限定数に達し次第、頒布終了。交換場所は「自由が丘インフォメーションセンター」(TEL 03-5731-7274、受付時間10時30分~18時30分)。