アフリカ・タンザニアで生まれた現代アート「ティンガティンガ」を紹介する原画展が7月9日、ギャラリー自由が丘(世田谷区奥沢5、TEL 03-6715-6551)で始まる。
【写真】ティンガティンガアートをプリントした「タンザニアトートバッグ」
ティンガティンガは1960年代、タンザニアで始まったとされる絵画。創始者であるエドワード・サイディ・ティンガティンガの名前に由来する。建物を建てる際に余った合板やエナメルペンキなどの建築資材を使って、動物たちを色鮮やかな色彩で描いたのが始まりという。
今回の展示は、「ギャラリー・タンザニアフィリア」(名古屋市)の協力で、ムッサ・ワシアさん、アグネス・ムパタさん、ザチ・チムワンダさんの3作家を中心とした原画約23点を展示する。
同展を企画したギャラリー自由が丘の大岩明美さんによると、ムッサ・ワシアさんは「柔らかな色彩の中にたたずむ動物などをモチーフに描いた作品が多く、温かみを感じさせる」といい、アグネス・ムパタさんは「初のティンガティンガ女性作家で、繊細な筆致と見事なバランス感覚でモチーフを描き出す」、ザチ・チムワンダさんは「ティンガティンガ作家を父に持ち、父の技法を自ら発展させた。ユーモラスな感性と卓越した色彩バランスで、サバンナに憩う動物やキリンの親子の風景などを題材にしている」という。
大岩さんは「雄大な景色を背景に動物たちが生き生きと描かれたその絵柄と明るい配色に、本格的な夏に向けて開放的な気分を味わってもらえたら」と話す。
展示作品は購入できるほか、ティンガティンガアートをプリントした「タンザニアトートバッグ」(4,730円~)などの雑貨の展示販売も行う。
開催時間は11時~18時(最終日は16時まで)。今月14日まで。期間中は新型コロナウイルス感染症拡大防止による入場制限などの対策も行う。