深沢神社（世田谷区深沢5）で10月12日、寺や神社で行うヨガ教室「テラヨガ」が始まった。

【写真】東玉川・浄行寺での「テラヨガ」の様子

　ヨガを通じた社会貢献を目的とするNPO法人VYS YOGI（新宿区）が主催。ヨガ発祥地のインドで精神修養するヨガ道場「アシュラム」と、人々が集う場所である「寺社」の共通点に着目し、「コロナ禍で多くの人が心身の不調をきたしている」ことを受けて今年春に各地で開講。古典ヨガを学ぶワナカムヨガスクール（千代田区）の生徒たちがインストラクターを務め、現在、全国180カ所以上の寺社で開かれている。

　深沢神社の教室で講師を務める平地紘子さんは目黒区在住。地元エリアのさまざまな寺社に足を運んで活動の趣旨を説明し、「地域の人が寺に足を運ぶきっかけにもなる」と理解を示した浄行寺（世田谷区東玉川2）で今年7月に開講。次いで深沢神社での開講にこぎ着けた。

　浄行寺では、少人数制で30～60代の男女が参加し「和やかな雰囲気」でヨガを楽しむ様子が見られるという。「クラス中は笑い声が響くことも多く、ヨガ自体の効能はもちろんだが『笑顔で過ごせる場所』になっていることが皆さんの健やかさにつながっていると感じ、うれしい」と平地さん。

　参加者の多くは、近所や地域の人々であることから「テラヨガで知り合った後、近所でばったり会ってあいさつするようになるなど、地域のコミュニケーションの活性化にもつながっているようだ。地域の方々が性別や年代を超えてつながれる、地域の中の一つの場所になれば」とも。

　「現在参加している方々は、ほとんどがヨガ初心者。地域に開かれている寺、神社が会場なので、気軽にふらっと足を運んでもらえたら」と参加を呼び掛ける。

　開催日・時間は、深沢神社＝火曜9時30分～10時30分、浄行寺＝金曜16時～17時。料金は、1回＝2,000円、5回＝9,000円。動きやすい服装、ヨガマット、タオル、飲み物を各自持参。新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、各教室とも定員は現在8人。申し込みは「テラヨガ」ホームページで受け付ける。