東急目黒線奥沢駅(世田谷区奥沢3)の新駅舎と駅ビルを接続する連絡デッキの供用が2月26日、始まった。
来年3月の開業を予定する東急新横浜線と相鉄線新横浜線の直通運転に向け、東急が行う目黒線各駅の8両編成化対応工事に合わせ、同駅では2018(平成30)年から利便性向上に向けた各種改修工事が進められてきた。
同駅は上下線の線路を2本のホームで挟む相対式ホームで、上下線それぞれに改札口がある。連絡デッキは、北側(上り・目黒方面改札口側)に完成した新駅舎と、南側(下り・日吉方面改札口側)にある駅ビルを改札外でつなぐ。
新駅舎・連絡デッキについて、同社は「閑静で落ち着いた奥沢駅周辺の街中に散見される木々のイメージを取り込み、温かみのある空間となるよう設計した」と説明。内装や外部仕上げなど随所に同一の素材を使うことで「一つの駅としての一体感、統一感やつながりが感じられるよう」仕上げたという。
駅ビルにはカフェが出店予定で、「駅を利用するお客さまや周辺にお住まいの方々の待ち合わせや憩いの場として活用してもらうことで、街のにぎわい創出を目指す」(同社)とも。
併せて同駅では、3月12日に実施される目黒線ダイヤ改正に合わせ、列車を待避する待避線と新たな上りホームの供用を開始。待避線の完成で、同駅で急行列車の追い抜きが可能となる。同社では「目黒線の朝ラッシュピーク前の一部急行列車の速達性向上と利便性向上を図る」としている。