画家・人形作家・イラストレーターの片岡まみこさんの個展「春の宵 星の詩（うた）」が4月6日、ギャラリー自由が丘（世田谷区奥沢5、TEL 03-6715-6551）で始まる。

片岡まみこさんの個展「春の宵 星の詩」、作品名「ヨタカ」

　同ギャラリーでの個展は5回目となる片岡さんは1968（昭和43）年、東京生まれ。文化学院美術専門課程美術科卒業後、1992（平成4）年にイラストレーターとして活動を始め、リノリウム版画（手彩色）、アクリル画、水彩画、粘土人形、コルク人形、陶芸など、画材や技法にとらわれない作品を制作。絵本や雑誌、新聞など幅広い分野で活動する。

　作品全体の88％は「猫」がモチーフという片岡さん。「私は猫をよく描くが、猫としてではなく、猫の姿をした『ヒト』の気持ちの絵を描いている」という。同ギャラリー担当者は「片岡さんの描く作品には季節感と臨場感が相まった背景に、意思のある猫のメッセージ性が加わって独特の世界観が広がっている」」と話す。

　同展では、「春」をテーマにした平面・立体作品約40点を展示する。片岡さんは「気持ちの良い春の夜をテーマにした。最近は木製板の美しい木目を生かしたアクリル画をよく描いており、木目から発想した絵になることもある」と言い、楽器や木箱を画材とした作品、リノリウム版画作品なども出展する予定。作品は一部を除いて販売し、関連グッズとして書籍、ポストカードなどを販売する。

　開催時間は12時～19時（最終日は18時まで、4月8日は17時まで）。4月11日まで。