写真家・福持英助さんによる写真展「GOD COUNTER(ゴッド カウンター)」が4月18日、東横線・学芸大学駅の書店「BOOK AND SONS(ブック・アンド・サンズ)」(目黒区鷹番2、TEL 03-6451-0845)で始まる。
1974(昭和49)年横浜市生まれで、10代半ばから産業廃棄物処理業者として働きながら「仲間と享楽的に遊ぶ日々を過ごしていた」という福持さん。そんな中、風景写真で知られる写真家・故清野賀子さんと出会ったのをきっかけに、自分が働いていた産業廃棄物の集積場の風景を見よう見まねで撮り始めたという。
福持さんの写真集「GOD COUNTER」(sibira刊)の出版に合わせて開く、12年ぶりの個展。初めてカメラを持って集積場を撮影した時と「同じ素材や似たような雰囲気をどうしても撮ってしまっていた」という福持さんが、1998(平成10)年から2023年まで国内外で撮りためた作品から約20点を展示する。
「人間に消費され尽くされた何でもない物」「誰の目にも特別な物として映らないような自然」を25年間撮り続けてきた福持さん。「いつの頃からか、それは自分自身の『生への攻撃性と強烈な脆弱性(ぜいじゃくせい)』と向き合う心理の投影であり、目の前の景色に内面の調和の可能性を願う、神社仏閣に行って手を合わせる行為に似たある種の祈りではないのかと思うようになった」と話す。
開催時間は12時~19時。水曜定休。入場無料。今月28日まで。