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自由が丘でバリ人画家のワヤン・シーラさん個展 フクロウ作品37点

Wayan Sila「Happiness」(Acrylic on canvas, 250×200)

Wayan Sila「Happiness」(Acrylic on canvas, 250×200)

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 バリ人画家イ・ワヤン・シーラさんの作品展「Melody(メロディー)」が5月24日、ギャラリー自由が丘(世田谷区奥沢5、TEL 03-6715-6551)で始まる。

Wayan Sila「Melody」(Acrylic on canvas, 200×250)

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 シーラさんはインドネシア・バリ島ウブド生まれ。バリ島で有名な画家の祖父を持ち、竹ペンと竹筆を使うバリ島の古典絵画技法で幼い頃から絵を描き始めた。やがて宗教的モチーフや装飾的模写が多いバリ絵画とは一線を画す、「フクロウ」をモチーフにした独自の世界観で自然を描く現在のスタイルにたどり着いたという。

 優しい色合いが印象的な作品は、手作りの竹ペンで墨を使って輪郭を描いて濃淡をつけ、そこに薄めたアクリル絵の具で彩色を重ね、仕上げに光と影の部分を竹の繊維を石でつぶして作った竹筆で描き込んでいくという。コーディネーターの宮崎容子さんによれば「リラクゼーションアートとして日本をはじめ海外のファンも多い」という。

 日本での個展は今年で27年目を迎える今回は、「森の中に差し込む優しい光」を描いた新作のアクリルキャンバス原画20点、ジクレー(デジタル版画)作品17点を展示する。シーラさんは「人それぞれの心を映す、心のメロディーを届けたい」と話す。

 シーラさんの作品の魅力について、宮崎さんは「シーラさんが描くフクロウには優しい空気が流れている。フクロウの瞳が優しく語りかけ、静かに自分自身の心と向き合えるような作品」と言い、「今回の展示を通して今の自分を静かに見つめ、優しい光を感じてもらえたら」とも。

 作品は一部を除いて販売する。アクリルキャンバス原画=14万円~、ジクレー作品=1万3,000円~。

 開催時間は11時~19時(最終日は16時まで)。入場無料。会期中はシーラさんが在廊予定。今月30日まで。

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