イラストレーターの宮内ヨシオさんと、ガラス作家ミヤウチモネさんの親子2人展「がらすとすいさい」が7月13日、ギャラリー自由が丘(世田谷区奥沢5、TEL 03-6715-6551)で始まる。
昨夏に続いて3回目となる同展。透明水彩絵の具を使った温かな作風で書籍や企業カレンダーなどを手がける宮内さんと、その娘で花器やゴブレット(脚付き杯)、コップなどのガラス作品を手がけるミヤウチさんによる作品を展示する。
宮内さんは1964(昭和39)年、東京生まれ。多摩美術大学美術学部テキスタイルデザイン専攻卒業。1995(平成7)年からフリーランスとして活動し、子どもを対象とした作品を数多く手がけてきた。4月には、詩人の谷川俊太郎さんとの共著「生きているってどういうこと?」(光文社刊)を発売。谷川さんの作品と宮内さんのイラストを組み合わせたアート名言集となっている。
ミヤウチさんは多摩美術大学大学院博士前期過程工芸専攻ガラスプログラム2年在学中。主に「吹きガラス」の技法で作品を制作する。ミヤウチさんが「その日の気分で、絵を描くような感覚で作っている」と話す、さまざまな形状や独特の色合いが際立つ一輪挿し作品「drawing(ドローイング)」シリーズで、若手クリエーターによるアートフェス「SICF25」(2024年)MARKET部門・白本由佳賞を受賞している。
同展では、宮内さんは「宮内ヨシオ 2024カレンダー」で発表した野菜や果物、生き物、植物を描いた水彩画(原画)を中心に約30点を、ミヤウチさんは「drawing」シリーズの一輪挿しを中心としたガラス器40~50点を展示する。
作品は一部を除いて販売。水彩画=3万円~、ガラス器=5,000円~1万円。このほか、書籍「生きているってどういうこと?」とそのポストカードも販売する。
企画した同ギャラリーの大岩明美さんは「長年地元に住む自由が丘ゆかりの作家であり、夏を感じさせる透明水彩画とガラスのコラボレーションで前回の作品展も盛況だった」と話す。
開催時間は12時~19時(最終日は17時まで)。入場無料。今月22日まで。