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自由が丘の文化や歴史を伝える企画展 ブロックで再現した街並みも

自由が丘駅前「自由が丘一丁目29番地区」のかつての姿をブロックで再現したSH1oneoneさんによる作品「再開発復元」
(写真提供=自由が丘商店街振興組合)

自由が丘駅前「自由が丘一丁目29番地区」のかつての姿をブロックで再現したSH1oneoneさんによる作品「再開発復元」 (写真提供=自由が丘商店街振興組合)

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 自由が丘の文化や歴史を紹介する企画展「自由が丘展 NO LIMIT」が10月7日、自由が丘で始まる。主催は自由が丘しらかば通り会、後援は自由が丘商店街振興組合、自由が丘のまちづくり会ジェイ・スピリット。

ブロック作品「再開発復元」をカトレア通り・すずかけ通り方面から見た様子

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 自由が丘最大のイベント「自由が丘女神まつり」(10月13日・14日開催)が今回で50回目の節目を迎えることから企画した同展。自由が丘の街並みをブロックで再現した作品や、まちが取り組むアートプロジェクト作品、歴史資料などを展示する。

 見どころは、現在再開発事業が進められている自由が丘駅前「自由が丘一丁目29番地区」のかつての姿を再現したブロック作品「再開発復元」。最小部品が4ミリメートル×4ミリメートル×5ミリメートルというブロック玩具「ナノブロック」を推定約2万個使い、店舗外観や路地空間など旧街区の様子を立体的に再現した。

 作品を手がけたのは、自由が丘在住のブロックビルダーSH1oneone(エスエイチ・ワンワン)さん。5年ほど前からナノブロックを使った作品制作を始め、昨年、公式コンテスト「ナノブロック アワード」のノーリミット部門で最高位のグランプリを獲得。過去受賞作品と合わせ「達人」の称号を手にした。

 SH1oneoneさんはライフワークとして、自由が丘を象徴する風景や自身が興味を持った店舗建物をブロックで再現した作品作りに取り組んでいる。「ちょっとした作品であれば、頭の中で構造物を立体化していきなりブロックを組み始める」そうだが、作品「再開発復元」は、対象街区にあった既存建物の解体工事前から現地を撮影するなどして資料を集め、肉眼で確認できない部分はグーグルマップの航空写真を参考にしながら設計図を描いたという。併せて、建物ファサードが印象的な「ROYAL CRYSTAL COFFEE 自由が丘店」、今はなき旧「ピーコックストア自由が丘店」など約30点を展示する。

 同展ではこのほか、自由が丘出身の書家・石川青邱(せいきゅう)さんによる作品展「自由が丘を書く」、5月に設置されたまちのオープンスペース「スキマテラス」のミューラルアート(壁画)を手がけた現代美術家・藤元明さんらによる作品「アートプロジェクト『ソノアイダ#自由が丘』」、資料展示「自由が丘の過去と未来」などを展開する。

 企画した、しらかば通り会の西村康樹さんは「ここ数年で、自由が丘や周辺地域の住民の入れ替わりが進んでいる。(当展が)自由が丘のまちについて知ってもらう機会になれば」と来場を呼びかける。

 会場は、自由が丘北口にある「アートスペースMASUDA」(ニューパルビュービル1階)、スキマテラスの2会場。開催時間は11時~18時。今月14日まで。

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