
ドーナツ専門店「I’m donut?(アイムドーナツ?)自由が丘」とベーカリーカフェ「dacō(ダコー)自由が丘」(目黒区自由が丘2)が8月30日、自由が丘駅前にオープンした。経営はpeace put(福岡市中央区)。
I’m donut?自由が丘限定新商品(写真左から)「レアドーナツ カスタード」「レアドーナツチョコクリーム」
福岡発のベーカリー「AMAM DACOTAN(アマムダコタン)」の創業者で、オーナーシェフの平子良太さんが手がける両ブランド。
「生ドーナツ」ブームの火付け役となった「アイムドーナツ?」は2022年、中目黒にオープン。国産小麦とカボチャを練り込んだブリティッシュ生地で作るドーナツは「外はカリッと、中はふんわりと口の中で溶ける」独特の食感が特徴。行列のできる人気店として知られる。自由が丘店は7店舗目。
ベーカリー「アマムダコタン」のアナザーブランドとして展開する「ダコー」は2023年、桜新町にオープン。「都市型パン屋」をコンセプトに「1人分にちょうどいい」小ぶりな食べきりサイズのパンをそろえる。自由が丘店は4店舗目。
出店場所は、自由が丘駅北口ロータリーの路面。1階がテイクアウト専門のアイムドーナツ?、2階がテーブル席・カウンター席合わせて50席から成るカフェを併設するダコーの2フロア構成。店内は「木の柔らかな質感とステンレスのシャープさを融合した」内装で、「幅広い世代の人が自然と足を運びたくなる親しみやすさを表現した」という。
アイムドーナツ?のメニューは限定新商品を含む約25種類を用意。定番の「アイムドーナツ?プレーン」(237円)をはじめ、「アイムドーナツ?チョコ」(280円)、「アイムドーナツ?抹茶」(291円)、「生フレンチクルーラー」(356円)、「ザクザクナッツ」(399円)など。
同店限定新商品は12品をそろえ、同店オープンに合わせ、ベーカリー「アマムダコタン京都」で販売する人気商品「レアドーナツ」を投入する。レア食感を生み出すため生地にバナナを練り込み、見た目もバナナの房をイメージしたというユニークな形状。フレーバーは「レアドーナツ オリジナル」(345円)、「レアドーナツチョコ」(356円)、「レアドーナツ カスタード」(464円)、「レアドーナツチョコクリーム」(486円)の4種類。
ダコーのパンメニューは約30種類。自家製サルシッチャとトレビス、トマト、アルファルファをサンドした「ダコーバーガー」(429円)や、アイムドーナツ?の生ドーナツにクッキー生地をかぶせて焼いた「生メロンパン」(356円)など。
同店限定新商品は、初めて開発に乗り出したという「グルテンフリーパン」6品をラインアップ。生地には九州産米粉を使い、水分や甘みのバランスを整えるためにカボチャやバナナを練り込むなどの独自製法により、「しっとりとした食感を実現した」という。フレーバーは「マリトッツォ グルテンフリー」(497円)、「クリームパン グルテンフリー」「季節のフルーツサンド グルテンフリー」(以上389円)など。
カフェのドリンクメニューでは、「飲むかき氷ドリンク」と銘打った同店限定メニュー「ポターチェ」(スイカ味、フランボワーズ味=各594円)を用意する。フルーツ果汁を瞬間冷凍して削ったかき氷にチーズヨーグルトソースを合わせたもので、「ポタージュのような濃厚さと、ドルチェのような甘さとかわいらしさの融合」から名付けたという。
peace put広報担当者は「既存のアイムドーナツ?は夕方前までの利用が多いが、自由が丘駅前という場所柄、『どの時間帯でも利用できる』店としてベーカリーカフェのダコーと同時出店した」と話す。
同所は、2月に閉店した老舗書店「不二屋書店」跡で、閉店後の動向に注目が集まっていた。テナントを誘致した旧店主の門坂直美さんは「以前の自由が丘は『若い人の街』と言われたが、今は年齢層が高くなっている。若い人たちに来てもらえる店として(テナントを)選ばせてもらった。自由が丘の街を一緒に盛り立ててもらえたら」と期待を寄せる。
営業時間は9時~20時。