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自由が丘に徳島発レモンケーキ「パール洋菓子店」 東京に初の常設店

自由が丘に初の常設店をオープンした「パール洋菓子店」オーナーパティシエの鳩谷泰啓さん

自由が丘に初の常設店をオープンした「パール洋菓子店」オーナーパティシエの鳩谷泰啓さん

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 自由が丘北口にレモンケーキ専門店「パール洋菓子店 自由が丘」(目黒区自由が丘1、TEL 0883-87-8809)が10月18日にオープンした。経営はSUGAR FIX(徳島県三好市)。

グラスアローが特徴の「パールのレモンケーキ」商品写真

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 パール洋菓子店は2023年、オーナーパティシエの鳩谷泰啓さんが徳島県三好市池田町で創業。看板商品「パールのレモンケーキ」は、瀬戸内海のほぼ中央にある愛媛県岩城島の自社農園で栽培したレモンをふんだんに使った「爽やかな香りと優しい甘さ」が特徴。同店は店舗を持たず、オンラインショップと全国各地のマルシェやスイーツの催事などで販売してきた。

 創業のきっかけは、鳩谷さんが妻の実家のある池田町に移住したところ、地元のケーキ店が廃業してしまい、「隣の島まで誕生日ケーキを買いに行く」という父母らの声を聞いたことだったという。鳩谷さんは高校卒業後、出身地の香川県にあったケーキ店でパティシエとして修業したが、移住当時はパティシエの職からは長らく離れていた。しかし、「地域の人に喜んでほしい」と趣味のDIYで改造していた古民家を事業用途に変更し、手作りの工房で誕生日用ホールケーキの受注生産を始めた。

 「最初は趣味の範囲で始めた」ケーキ販売が好調なことを受け、鳩谷さんはなりわいとして洋菓子店を創業することを決意。「自分が好きだったレモンケーキを極めたい」と好奇心に火が付き、瀬戸内産のレモンや小麦粉、卵などを使って「パールのレモンケーキ」を開発し催事で販売したところ、売り切れが続く看板商品になった。

 一般的なレモンケーキは、グラスアロー(ケーキ表面をコーティングするアイシング)は砂糖かホワイトチョコを使うことが多い。しかし同店の場合、レモン果汁を固めたものを使っているのが大きな特徴。そのレモンも、甘味と香りを強くするため、木の上でじっくりと完熟させたものを使うという。

 「口の中で果汁に戻り、しっかりとレモンの酸味が伝わることで『ちゃんと甘くて、ちゃんと酸っぱい』。これが当店のレモンケーキ」と鳩谷さん。今後はレモンケーキをベースに、ユズやスダチなどの季節限定フレーバーも投入する。

 「東京でいつでも買える店があれば」という声に応え、自由が丘に常設店出店を決めたという。場所は自由が丘駅前にある自由が丘デパート1階の路面店で、対面式テイクアウト専門店。

 価格は398円。ギフトボックスも用意する。営業時間は10時~19時。水曜定休。

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