よみうり文化センター自由が丘(世田谷区奥沢5、TEL 03-3723-7100)は9月6日、理学博士・高梨直紘さんによる特別講座「宇宙に生命は存在するのか」を開催する。
同講座は、10月18日に開講する「宇宙探検ガイド」の事前講座として開催されるもの。最新の天文学の話題に触れながら宇宙人の存在の可能性、生命の謎について科学的に迫る。
高梨さんは、今年3月に東京大学大学院理学系研究科天文学専攻博士課程を卒業。2003年から天文学普及プロジェクト「天プラ」を主宰し、2007年には国立天文台(東京三鷹市)周辺市民を対象にした教育活動「ミタカ星空プロジェクト」の活動が認められ、「第1回 楽しむ科学コンクール」優秀賞を受賞。現在は、国立天文台の広報普及員として活動する。
講座のメーンテーマに「宇宙人の存在の可能性」を選んだ理由について、高梨さんは「我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか-この問いは科学に限らず、全ての人間の営みの根本にある問いで、この広い宇宙の中には同じような問いを持ち、答えを探し続ける私たちのような存在が他にもいる可能性がある。そうしたまだ見ぬ『宇宙人』について思いを巡らすことは、私たち自身の存在について思いを巡らすことにもなるはず」と話す。
講座では、国立天文台が開発した宇宙シミュレーターソフト「Mitaka」を使って最新の宇宙の構造や天体位置などを見ていく。「近年の急速な天文学の発展は、宇宙人の存在について考える上での重要なヒントを次々と提供している」(高梨さん)とも。
開催時間は19時~20時30分。受講料は2,782円(施設維持費含む)。