私設図書室「読書空間みかも」(世田谷区奥沢2、TEL 03-3718-2011)で8月24日、落語イベント「第2回みかも寄席」が行われた。
高座を務めたのは、前回に引き続き地元・奥沢出身の落語家、古今亭菊六(ここんてい・きくろく)さん。演目は、さるご大家のだんなが本宅と愛人宅を右往左往する姿が笑いを誘う「権助提灯(ごんすけぢょうちん)」、自作自演の怪談や人情噺で江戸・明治期の落語界を築いた三遊亭圓朝作品の一つ「死神」の2席。「死神」は怪談ということもあり、観客は夏の夜の寄席を楽しんだ。
地元での落語会開催について古今亭菊六さんは「こうして地元のみなさんに会を開いていただけるのは本当にありがたいこと。大きな会場とは違って『みかも寄席』はお客様との距離が近く、キャッチボールを楽しむように密になれるのがいい」と話す。
師匠である古今亭円菊さんに入門して今年で5年目、観客をひきつける話芸のうまさから真打の呼び声も高い菊六さんだが「地元奥沢や自由が丘界隈で落語がもっと浸透していくような定期的な会や場所があればと思う。ぜひ幅広い世代の方に聞いてもらいたい」と地元での活動に期待を寄せる。
同寄席を運営する古書店「まりら書房」(目黒区自由が丘1)オーナーの町田恵美子さんは「今回の盛況を受けて次回開催も決まったので、ぜひ足を運んでほしい」とも。
「第3回みかも寄席」は12月21日開催予定。同図書室で予約電話を受け付ける。料金は2,000円(予定)。