学校やホテルの定番家具を家庭仕様に-奥沢のセレクト店でプロトタイプ展示

長時間座っても疲れにくい固めのフレームに、リビングやカフェなどのインテリアにも溶け込む色合いの布張りで仕上げたホウトク60プロトタイプ作品「スクールチェア」

長時間座っても疲れにくい固めのフレームに、リビングやカフェなどのインテリアにも溶け込む色合いの布張りで仕上げたホウトク60プロトタイプ作品「スクールチェア」

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 環八通り沿いにあるデザインセレクトショップ「D&DEPARTMENT PROJECT 東京店」(世田谷区奥沢8、TEL 03-5752-0120)で現在、「Houtoku60 Sampling Furniture」展が開催されている。

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 1960年代に「世界に通用するスタンダード」を目指して製品づくりを行い、今も流行に左右されない定番商品を手がけるメードインジャパンを代表するメーカーが参加する、同店プロデュースの異業種合同プロジェクト「60VISON(ロクマルビジョン)」。同展では、家具メーカー「ホウトク」(愛知県小牧市)による60VISONブランド「ホウトク60」のプロトタイプをメーンに展示する。

 ホウトクは、自転車の金属フレームを製造していた技術を生かして1960年代に公共施設向けの「金属家具」を開発。軽くて丈夫な使い勝手の良さが特徴で、パイプを使った「学校机いす」「宴会いす」は、誰もが一度は使ったことのある定番商品として改良を加えながら現在も製造されている。

 展示するプロトタイプは、これらの定番商品に同店独自の視点を加えて、家庭やカフェ、バーなどでも使えるデザインとして表現したもの。フレームはスタンダードのままで、いすの背面・座面部分を布張りやウレタン素材でアレンジした「スクールチェア」、座面の高さを770ミリに設定したカウンター仕様の「スクールチェアhigh」、学校机の物入れ部分を活用したキャスター付き「スクールシェルフ」など、インテリア性の高さを感じさせる作品に仕上がっている。

 「60VISONのコンセプトである『スタンダード』を感じられるものでありながら、いつも皆さんが目にされている定番家具をいかに身近に置いていただけるものにするか。それを常に考えている」と同社デザイナーの石田桂子さん。商品化については「現在未定」だという。

 営業時間は12~20時。6月22日まで(10日・16日は休業)。

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