東急東横線と大井町線の往来を眼下に見渡せる奥沢のビルの一室で9月23日、落語会「古今亭駒次の鉄道トーク&ライブ」が開催される。同会は、落語界きっての鉄道ファンとして知られる古今亭駒次さん作の新作落語「戦国鉄道絵巻」を、同所にあるバンザイインターナショナル(世田谷区奥沢6)で高座にかけるもの。
駒次さんは今年2月、共同通信社主催「東西若手落語家コンペティション2009」の年間覇者を決める「グランドチャンピオン大会」で3代目チャンピオンを受賞。落語は古典・新作共に手がけているが、特に鉄道をテーマにした新作落語で高い評価を得ている。
「戦国鉄道絵巻」は、戦国時代の武士を思わせる擬人化された鉄道路線が覇権争いを繰り広げるストーリー。自由が丘を走る東急のスター路線・東横線がグループを離脱してJRグループへと寝返ったことから、田園都市線をはじめとする「東急連合軍」と「JR軍」による全面戦争が勃発(ぼっぱつ)。サゲは意外な結末を迎えるが、鉄道ファンならではの観察眼でとらえた各路線の特徴とその擬人化されたキャラクターのやりとりが聞きどころ。
同所で「ビネバル出版/北欧留学情報センター」を運営し、今回の落語会を企画した山中典夫さんは「『戦国鉄道絵巻』は東急線がテーマの噺(はなし)だけに、このロケーションでいつか会を開きたいと考えていた」と話す。
ビル4階にある会場からは、電車のほか踏切を渡る東急バスの屋根も見える。「当日のお客さまは東急電鉄ファンが多いと思うが、ファンの方には満足いただけるロケーションのはず。さらに落語と併せて楽しんでいただければ」。
開演は15時30分。料金は1,500円(中学生以下は無料)。定員20人。問い合わせ・予約は同社(TEL 03-5229-5899)で受け付ける。