パン好きの女性を対象にしたイベント「パン食系女子会 ピクニック★入門」が9月8日、自由が丘のカフェ「スプーンブレッド」（目黒区緑が丘2）で開催された。ブログマーケティングなどを手がけるアジャイルメディア・ネットワーク（渋谷区）が主催する。

　当日は、同会サポーターの日清製粉グループと共同で首都圏在住のパン好き未婚女性800人に行った調査結果を基に、パン食系女子が関心を寄せる「外ご飯」「ピクニック」の基礎知識についてレクチャー。都会の暮らしの中で自然と過ごすライフスタイルを提案する「東京キャンプ」主宰の岩崎雅美さん、屋外で楽しむ「外ごはん」研究家として活躍する山戸ユカさんが講師を務めた。

　「夏フェスなどを通じて、最近はアウトドアの楽しみ方が広がってきた」と話す岩崎さんは、時間帯や場所、アイテムの軽量化など、アイデア次第で楽しめるピクニック事例を紹介。広場を使って昔ながらの遊びを楽しむ「アクティブ派」、ハンモックや芝生に寝転ぶ「のんびり派」、各自持ち寄りや現地で調理を楽しむ「食派」、読書や編み物、音楽を聴くなど家で過ごすのと同じことを公園で楽しむ「インドア派」などを挙げ、「ピクニックを通じて自然をリアルに感じ、自分の回りの世界を広げていってほしい」とも。

　参加者全員に手作りのサンドイッチを提供した山戸さんは、ハード系パンを使ったピクニックレシピや「外ご飯」の準備方法、短時間で水を沸かせるジェットボイルなど実用的なアウトドア調理器、持ち運びのためのラッピング方法などを紹介。「あえて外で食べることで達成感やリフレッシュ効果もある」とし、「素材の下準備や身近な食器・器具を利用することでもっと気軽に外ご飯が楽しめる」事例を紹介した。

　参加した「パン食系女子」で、ウェブデザイナーの渡邊あやさんは「自宅から代々木公園が近いので花見の時期には友人たちと集まっていたが、持ち寄りが面倒だったり、ゴミの始末が大変だったりしておっくうになりがちだった。今日のレクチャーで解決法を学び、一手間かけることでピクニックが楽しくなることがわかった」と話していた。