柿の木坂交差点の「ダイエー碑文谷店」裏にある「RISE GALLERY(ライズ・ギャラリー)」(目黒区碑文谷4、TEL 03-6303-3986)で1月14日より、木彫作家・原口健一さんの作品展「きのか達展 2012」が開かれる。
原口さんの別ユニット「Nitian」作品より、「くりもの椀」
1976(昭和51)年埼玉生まれの原口さんは、1999年に埼玉大学教育学部美術教育専修工芸研究室研究生を修了。アトリエ工房や木製家具制作会社勤務を経て、2003年東京芸術大学大学院美術研究科美術教育専攻修了。同専攻や中学・高校などの非常勤講師を務める傍ら、「木」を素材とした彫刻作品、木工品、修復まで幅広く手掛けている。
同展「きのか達」は「木のかたち」をコンセプトに、原口さんが木との対話から生み出した独特な造形美が特徴の彫刻作品計12点を展示する。
自身の作品について、原口さんは「植物が持つ独特なかたちに引かれ、そこに潜む魅力を探ろうと作品制作している。木という素材の持つ特性を生かしつつ、自然と具象でも抽象でもないその『中間』に位置するようなかたちをコツコツと彫っている」と話す。
会期中、原口さんが彫刻作品とは別活動で、日常生活の中で使える「木」の家具や雑貨類を制作するユニット「Nitian(ニチアン)」の展示会も行う。食器などの生活雑貨を中心とした受注制作で、価格帯は2,500円~2万円。
「木という素材を切ったり彫ったりすることで生まれる形は、どのようなかたちが木や見る者にとってより自然なのか。木という素材のいろいろなあり方を、彫刻と雑貨類を同時に展示することで感じ取ってもらえたら」とも。
営業時間は11時30分~19時。1月23日まで(17日は定休)。原口さんの在廊日は14日15時~、15日11時30分~、22日15時~、23日11時30分~を予定。