都立大学駅北口の自由通り沿いに「目黒 八雲むしぱん」(目黒区八雲3、TEL 03-6676-2778)がオープンして3カ月が過ぎた。
米粉入りで具だくさんの蒸しパンと、同じく米粉を使いしっとりとした食感に仕上げた蒸しドーナツを販売する同店。「いつか自分の店を出したい」とカフェなどの飲食業を経験してきたオーナーの斎藤佳美さんが、店作りのメニューを考えていたとき浮かんだのは小さいころの思い出の味だったという。
「祖母が料理好きで、普通なら外食するようなメニューも全て手作り。おやつは私も一緒に作ることが多く、中でも好きだったのがこの『蒸しパン』だった」。蒸しパンをメーンとした店はあまり見られず、蒸しならではの食感が幅広い年齢層に受け入れられると考え、長年住み慣れたこのエリアでの出店を決めた。
出店場所は、自由通り沿い「八雲高校」バス停前の路面店。店舗面積は8坪。木のぬくもりを生かした明るい店内で、オープンカウンターには日替わりで蒸しパン・蒸しドーナツを常時5種類ずつ用意する。バスの待ち時間やペットの散歩中にも利用できるようイートインスペース(4席)、リードフック付きのテラス席も設けた。
蒸しパンは、米粉、小麦粉、水だけでシンプルに作る思い出の味「きほんのむしパン(プレーン)」(130円)や「ショコラ」(210円)などのスイーツ系、「カレー」「ハムコーン&マヨ」(以上180円)、「豚の角煮」(210円)などの総菜系をラインアップ。
蒸しドーナツは、「プレーン」(130円)、「アールグレイ」「抹茶」(以上180円)、コーンフレークのサクサクとした食感が楽しい「キャラメルメープル」(240円)など。そのほか、子ども向けサイズのドーナツを作ってほしいとのリクエストで生まれた「ドーナツ・アソートパック」(280円)は、その日提供する5種類のフレーバーが一口サイズで楽しめる。
利用客は子ども連れの近隣住民が多く、口コミでじわじわと人気が広がっている同店。「お客さまのアイデアを取り入れて一緒に新しいメニューを作りたい」といい、野菜を使った蒸しパン・蒸しドーナツを現在開発中だという。
営業時間は10時~19時(売り切れ次第終了)。水曜定休。