駒沢オリンピック公園中央広場(世田谷区駒沢公園1)で10月26日から、日本全国のご当地ラーメンが一堂に集まる日本最大級ラーメンイベント「東京ラーメンショー2012」が開催される。
会場内はラーメンブース(20店)のほか、「ちびっこエア湯切り選手権」や音楽ライブなど行う特設ステージ、企業・団体ブースも(写真は昨年の様子)
2009年にスタートし、今年で4回目を迎える同イベント。「ここだけでしか食べられない」ご当地ラーメン、有名店主によるスペシャルコラボラーメンが楽しめることから、昨年は5日間で約28万人の来場者を集め、提供ラーメン杯数は15万8000杯にも上った。
人気イベントとなったことで、出店希望ラーメン店も年々増加。会場の混雑緩和や行列スペースの確保などの運営面も考慮し、今年は期間を「第1幕(=10月26日~30日)」「第2幕(=10月31日~11月4日)」の2部構成に拡大。目標提供ラーメン杯数は20万杯で、売上金の5%を東日本大震災の支援団体に寄付する。
出店数は、昨年の28ブースから大幅に増え全40ブースに。約4割が初出店組で、期間の前半・後半で総入れ替えを行い、各20ブースずつ出店する。来場者から寄せられていた「平日の会社帰りにも寄りたい」「椅子席ではなくさっと食べられるスペースも欲しい」という声を受け、連日21時まで開催時間を延長。立食用スペースも新たに設ける。
今年のテーマは「日本のご当地ラーメン再発見!」。東京ではまだあまり知られていない「隠れご当地ラーメン」をはじめ、同じ有名店で修業した経験を持つ店主による「同門コラボ」、名産品を使った新しいラーメンで地元を盛り上げたいと同イベント限定で提供する「創作新メニュー」などをそろえる。
昨年まで3年連続で提供杯数ナンバーワンを記録していた「富山ブラック 麺屋いろは」は、今回から新たに「富山麺遊会」として創作ラーメン「富山シロエビラーメン」を提供。そのほか、海外進出ラーメン店「香港ラーメン凪豚王×シンガポールけいすけ豚骨王(コラボ)」「UK龍旗信」が今回初出店。現地の嗜好(しこう)に合わせて味を変えた海外ご当地ラーメンを、東京で食べることができる。
同イベント実行委員長で、「日本一ラーメンを食べた男」として知られるラーメンデータバンク(目黒区)会長の大崎裕史さんは「私はこれまで各地のラーメンを2万500杯食べ歩いてきたが、このイベントではその『食べ歩きの楽しさ』を皆さんに堪能してほしい」と話す。
大崎さん「おすすめ」の楽しみ方については、「会場で無料配布するガイドブックを見るだけでも、『日本にはこんなにご当地ラーメンがあるのか』と発見があるはず。さらに各地のラーメンを食べ、それをきっかけにその土地へ旅行し、そこでまた食べてもらうのも楽しい」
「昨年に比べ、みそ・塩・しょうゆ・豚骨・スタミナ系・タンタン麺と味のバリエーションを増やしたので、まずはガイドブックで自分の好みに近いラーメンを絞り込み、じっくり研究してから店に並んでもらうといいのでは」とも。
開催時間は10時~21時(各期間最終日は17時まで)。雨天決行。入場無料。期間中のラーメン販売は全てチケット制で、1杯800円。前売り券はセブン-イレブンで販売中。参加ラーメン店やイベントについては公式サイトで確認できる。