環八通り沿いにある家具・生活雑貨のデザインセレクトショップ「D & DEPARTMENT PROJECT TOKYO」(世田谷区奥沢8、TEL 03-5752-0120)で現在、国内織物を紹介する「いろいろな土地のまきもの」展が開かれている。
独自の視点「ロングライフデザイン」をもとに、毎年日本全体を眺めて自分たちの国を再認識することを目的としたプロジェクト「NIPPON VISION」の一環として行われる同展。今回は「いとへん」にまつわる産地にフォーカスを当て、国内の織物生産地8カ所からストールやマフラーなど全60種類の巻物を集めた。
参加生産地とメーカーは、岩手「中村工房」、茨城「奥順」、東京「COOVA」、新潟「ao」、静岡「福田織物」、大阪「樽井繊維工業」、愛媛「宮崎タオル」、熊本「nonocima」。
岩手・中村工房が手掛けるのは、明治時代に英スコットランドから伝わった「ホームスパン」技術によるウール織物。手で羊毛を紡いで糸を作り、その糸で手織りすることから、機械織りに比べて糸のテンションが柔らかく暖かみがあるのが特徴だという。
織物の風合いの多様さが感じられる展示内容となっており、「新潟『ao』によるガーゼ素材の色とりどりのマフラーなど、素材の違いや織り方の違いを直接手に取って感じていただけたら」と同店広報担当の甲野藤祐子さん。
「10月中旬に入ってだいぶ寒くなってきたこともあり、店頭でも関心が高くなってきている」という同展。売れ筋アイテムは、大阪・樽井繊維工業「マシュマロストール」(ピンク、紺、黒、白=1万9,950円)、静岡・福田織物「ストール」(1万8,900円)、茨城・奥順の結城紬(つむぎ)製「ストール」(黒、紫、ベージュ=3万9,900円)など。
営業時間は12時~20時。10月30日まで。