私設図書室「読書空間みかも」(世田谷区奥沢2、TEL 03-3718-2011)は11月23日より、土佐和紙の展示即売などを行うイベント「2007 ペーパーラボ in みかも&手仕事展」を開催する。
イベントのメーンとなるのが、高知県の伝統工芸品・土佐和紙の産地、高知県いの町にある土佐和紙専門店「ペーパーラボ」による期間限定出店。同店は、クワ科の落葉低木「楮(こうぞ)」の樹皮繊維を主原料に、繊維をごく薄く絡み合わせた「典具帖紙(てんぐじょうし)」、水圧をかけて加工した「落水紙(らくすいし)」といったさまざまな手法を凝らした手すき和紙、和紙加工品などを製作している。
今年で5回目となる自由が丘出店のきっかけについて、同店オーナーの刈谷裕子さんは「1,000年もの昔から高知にある『土佐和紙』をできるだけ多くの人に知っていただき、実際に見て使ってもらいたいと年に一度の出店を決めた」と話す。
主な販売商品は、手すきや手もみの各種一枚紙、便せんや封筒などの和文具、柿渋染めランチョンマットなど。季節商品として「お正月飾り」「干支の親子」(置物)といった和紙加工品も取り扱う。「タペストリーにも使える大きな一枚紙などは3,000円前後からと多少値段も高くなるが、単なる高級品ではなく手軽に楽しんでもらえれば」と期待を寄せる。
イベントでは、同図書室で活動する「みかもビーズの会」「パッチワーク教室」のメンバーによる作品展示・即売なども行われる。開館時間は12時~16時30分(最終日は16時分まで)。11月25日まで。