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リアリズム絵画で注目の画家・諏訪敦さん、奥沢で講演会開催へ

諏訪敦 ≪どうせなにもみえない ver.4 classic≫(部分)(2010年)38.0×45.5cm、Pencil,pigment,silver  point,watercolor and oil on gesso panel ©Atsushi Suwa

諏訪敦 ≪どうせなにもみえない ver.4 classic≫(部分)(2010年)38.0×45.5cm、Pencil,pigment,silver point,watercolor and oil on gesso panel ©Atsushi Suwa

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 世田谷美術館分館 宮本三郎記念美術館(世田谷区奥沢5、TEL 03-5483-3836)で来年2月9日、画家・諏訪敦さんの講演会「閉館後の美術館で、素描を語ろう」が開かれる。

本展「宮本三郎のデッサン教室」展示から、宮本三郎 《自画像》紙・墨、制作年不詳 所蔵:宮本三郎記念美術館

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 作家の視点から昭和の洋画家・宮本三郎(1905-1974)を読み解く同講演会シリーズ。第7弾となる今回は、同館で開催中の「宮本三郎のデッサン教室」展の一環で、独自のリアリズム絵画で注目を集める諏訪さんが素描について語る。

 1967(昭和42)年北海道生まれの諏訪さんは武蔵野美術大学大学院造形研究科修了後、1994年に文化庁派遣芸術家在外研修員としてスペインへ。翌1995年にスペインで参加した国際絵画コンクールで大賞受賞。主な個展には、「複眼リアリスト」(2008年)、前衛舞踏家の大野一雄・慶人さん親子を一年にわたり取材して描いた連作「大野一雄・慶人」(2000年)、「一蓮托生(いちれんたくしょう)」(2011年)など。

 聞き手は、諏訪さんの最新作品集「どうせなにもみえない」(2011年、求龍堂)で作品解説テキストを執筆した同館担当学芸員の小金沢智さん。「夜の美術館展示室で、宮本三郎の素描だけではなく、諏訪さんにとっての素描についてもお話しいただく濃密な90分間になる」という。

 開催時間は19時30分~21時。参加費500円。先着70人で事前申込制。申し込み方法は同館ホームページで確認できる。

 開催中の「宮本三郎のデッサン教室」では、同館が収蔵する宮本が遺(のこ)した3500点以上のデッサン画の中から厳選した約80点を展示。代表作ともいわれる油彩作品「ヴィーナスの粧(よそお)い」とそのデッサン3点を同時に展示しており、「完成作品と習作を比較してご覧いただける貴重な機会」(同館)とも。

 開館時間は10時~18時。月曜と12月29日~1月3日は休館。観覧料は一般200円。来年3月20日まで。

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