東急東横線・大井町線自由が丘駅の敷地内に、街の環境活動「自由が丘森林化計画」で昨秋まいた菜の花が咲き始めた。
街の緑化を進めて二酸化炭素(CO2)削減を目指す環境活動として2008年に始まった同計画。街の真ん中でミツバチを育てる「丘ばちプロジェクト」などの事業に取り組んでいるが、「さらに街の緑化意識を高めたい」と昨年10月、多くの人が往来し目にする大井町線踏切付近など自由が丘駅敷地内の広範囲にわたって菜の花とレンゲの種をまいた。
今年は例年よりも早い春の陽気となり、4月10日ころから線路内のあちらこちらで菜の花の開花が見られるように。大井町線の通過を待つ間に眺めていた女性は「何でこんなところに菜の花が咲くのかと不思議に思ったが、身近なところで春が感じられるのはいいですね」とほほ笑んだ。
「電車や人が多く行き交う環境の下では、菜の花畑のように一面に咲かせるのは難しいかもしれないが、初めての試みとしては一定の成果が得られたと思う」と同計画に取り組む自由が丘商店街振興組合事務長の中山雄次郎さん。
菜の花は街が育てるミツバチの貴重な蜜源にもなるため、「来春はもっと多くの菜の花を咲かせられるよう育てていきたい」と意気込む。花期は5月ごろまでの見込み。